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第41回 食べる力を育む(広報かすかべ平成29年12月号)

更新日:2017年12月1日

「日本一おいしい学校給食!みんな大好き」

春日部市内の小・中学校では、子どもたちの体と心の成長や健康の保持増進のため、安心・安全で栄養バランスの取れたおいしい給食(春日部地域28校は自校方式、庄和地域9校はセンター方式)を提供しています。今回は、学校栄養職員の皆さんと「食べる力を育む」をテーマに懇談を行いました(実施日:平成29年9月21日)。

春日部市の学校給食は、平成20年度から7年間で、6校(武里南・立野・八木崎・上沖・内牧・武里西小学校)が「学校給食優良学校」として文部科学大臣から表彰された他、平成29年度は県の学校給食調理コンクールにおいて「春日部市学校栄養士研究会」が「埼玉県教育委員会教育長賞(最高賞)」を受賞するなど、素晴らしい栄誉に輝いています。

懇談内容

市長

皆さんこんにちは。今日は小学校・中学校で学校給食の献立を作成し、食材の検品や栄養指導などに当たっている栄養職員の皆さんに集まってもらいました。春日部市の魅力の一つである「日本一おいしい学校給食」を提供してもらう「ことで、子育て日本一の根幹をゆるぎないものにしてもらい、感謝しています。まさに食は命の根源であり、子どもたちが育つ上で大変重要なことです。時々給食を試食しますが、工夫を凝らしたバラエティーに富んだ献立で、いつも感心します。やはり食というものは、食材一つ一つが愛情をこめて調理され、その心をいただくことで、食べた人が大きく成長していくものだと思っています。
今回は、児童・生徒の皆さんに「日本一おいしい学校給食」を食べてもらえるように頑張っている皆さんと、大いに語り合いたいと思います。まず、学校給食の取り組みについて聞かせてください。

中野中学校 石田(いしだ)さん

学校給食の取り組みについて話します。いろいろな取り組みをしている中で、やはり学校給食は児童・生徒に安心・安全でおいしい給食を提供することが一番大切だと考えて、調理員と協力しながら日々衛生管理の徹底を図っています。また、食物アレルギーを有する児童・生徒への対応も欠かせません。年々食物アレルギーを有する児童・生徒が増えていますので、自校調理の春日部地域では、除去食の対応を行っています。
献立については、春日部市の学校給食は手作りを基本とし、季節感やバラエティーに富んだ献立作りを常に心掛けています。日本各地の郷土料理や地場産物など、旬の食材を取り入れたさまざまな献立を実施しています。学校給食は栄養のバランスはもちろんですが、子どもたちに「おいしい」と言ってもらえるよう、調理員と共に、味の研究を日々重ねています。そのおかげで各学校ともおいしいという評価をもらっています。
また、学校給食を生きた教材として活用し、小学校では野菜の皮むき体験や、ランチルームを利用した交流給食など、さまざまなイベントを絡めた指導を行っています。栄養教諭(脚注1)が配置されている学校では、各教科と連携し、食に関する授業を行うなど専門性を生かした指導を行っています。毎月19日の「食育の日」に合わせて、掲示物の作成や放送を行っている他、中学校では食育通信という配布物を年2回発行しており、この中で食に関する情報を発信し、給食への理解を深めるとともに、家庭における食生活の改善についての働き掛けをしています。さらに給食試食会、料理教室を行うなど保護者の食に関する意識を深めてもらえるよう活動しています。

市長

まさに安心・安全でおいしい給食を作るためのキーワードがたくさん出てきましたね。最近は、学校給食の献立がレシピとして相当人気があると耳にしますが、春日部の場合はいかがですか。

石田(いしだ)さん

ホームページに人気メニューのレシピを掲載しています。また、生徒からも自分の好きな献立のレシピを教えてもらいたいと聞かれます。

市長

市では、毎月19日を「食育の日」として、郷土料理や地元農産物を取り入れた献立づくりをしていますが、さらに、食育を進めるためには、どのような取り組みが考えられますか。

武里西小学校 長谷川(はせがわ)さん

子どもたちが生涯にわたって健康に過ごすためには、「食べる力」つまり「生きる力」を育むことが重要と考えます。食育は生きる上での基本であり、「知育・徳育・体育」の基礎として位置付けられると共に、さまざまな経験を通じて食に関する知識と選択する力を習得し、健全な食生活を実践できる力を育むことを目指しています。そのため学校給食では育ち盛りの子どもたちに必要な栄養が取れる給食を提供するべく、食材には地場産のナス、トマト、大豆などを使用した献立に取り組んでいます。また、食に関する知識を習得するため、日本各地の郷土料理など、子どもたちに伝えていきたい献立を取り入れている他、先生や子どもたちと一緒に食べることでマナーなどを身に付け、健全な食生活を実践できるようにしています。
学校給食は生きた教材とも言われており、家庭科や国語、社会など、さまざまな授業で活用しています。また、小学校ではグリーンピースやソラ豆のさやむき、トウモロコシの皮むきをする体験学習を取り入れている他、高学年の家庭科授業ではご飯やみそ汁、だしなどについての理解を深めるため、担任と栄養教諭が授業に取り組んでいます。さらに献立表や給食だよりを毎月発行するなど、保護者への興味や関心をより高めるよう啓発も行っています。

大増中学校 小高(こたか)さん

今後さらに食育を進めるための取り組みとして、学校ファームや食材を扱った体験学習の充実、そして食材の生産・加工に携わる人たちを招いての食育授業や、各学校単位で進められている、実際に食材を使って、鮮度の見分け方や調理方法、保存方法、栄養などを学べる機会を学校間で情報提供・共有し、「見て触れて読んで学ぶ食育」の充実を図っていきたいと思います。そして保護者を巻きこんだ食育をさらに展開し、家庭においても食育が進むようにしていきたいと考えています。

市長

栄養士さんの目から見て、今の家庭料理はどのように見えていますか。

内牧小学校 横川(よこかわ)さん

親も子どもたちも忙しく、食事作りに時間をかけられないという状況から、簡単な料理を作っているのが見受けられます。そこを啓発するのが、私たち栄養職員の仕事ではないかと思っています。

市長

例えば、だしを取るなど、本物の素材を生かした料理の仕方を知るということは、とても大事ですね。食文化の大切さ、われわれの恵まれた食環境の素晴らしさを、ぜひ皆さんの力で伝えていってほしいと思います。次に、文部科学省からも高い評価をもらっている、おいしい学校給食の秘訣は何でしょうか。

横川(よこかわ)さん

おいしい給食とは、食べておいしいと感じるだけではなく、自然の恵みや料理を作っている人への感謝の気持ち、さらには給食の時間が楽しくて心を豊かにすることができるものと考えています。安心で安全な給食を継続して提供することで、体にとって大切な食べ物を知り、選ぶことができる能力を養い、児童・保護者・教員が期待する給食となっています。毎日作る給食は、母親が愛するわが子に食事を作るような気持ちで、栄養士・栄養教諭・調理員が献立に工夫を凝らし、全力で取り組んでいるからだと思います。自校調理の春日部地域では、天然のだし、薄味を基本とし、食材から調理し手作りに心掛け、各校に配属された栄養士、栄養教諭、給食調理員さんが献立に工夫をこらし栄養管理をしています。また、地元で生産された食材を取り入れていることも高評価につながっていると思います。

市長

皆さんの日頃の取り組みが、成果となって表れているのですね。内牧はナシやトマトなど生産している農家さんが多くいますから、取り入れやすいと思います。特にナシは、しっかり熟成させた完熟梨を販売していますので、味の評価がよくて、ほとんど市場に出回らないと聞いています。

横川さん

ナシを生食として学校給食に取り入れています。一度に全校分用意するのは難しいので、2校~3校ずつ提供しています。

市長

給食に生のものを提供するのはご苦労があったと聞いていますが、地元の果物のおいしさを子どもたちに伝えていただけてうれしい限りです。次に、学校給食を通じて、子どもたちにどのような思いを伝えたいですか。

八木崎小学校 杉田(すぎた)さん

学校給食は、小学校・中学校の9年間しか食べることができません。しかし、大人になって自分たちが食事を作る時に、その思い出の給食が食の手本となることで、子どもたちが将来にわたって健康であってほしいと願っています。

市長

子どもたちに、春日部市の給食は「日本一おいしい」という気持ちを、いつまでも持ち続けてもらいたいですね。人の心と心がつながることによって信頼関係ができると思っていますので、栄養職員の皆さんは、食文化を子どもたちに教えながら、そういう信頼関係を実践されている気がします。

上沖小学校 石崎(いしざき)さん

子どもたちの食に対する関心を高めていかないと、どんなにおいしい給食を出しても、ただおいしいだけで終わってしまいます。児童の食への関心を高めるための体験学習として、校庭で給食を食べる「青空ランチ」において、オリジナル給食メニューを考えさせる給食メニューコンテストを行いました。6年生がグループで取り組むのですが、子どもたちは夢のあるメニューが出てくると思っていたら、春日部の大凧をモチーフに取り入れたり、栄養バランスや彩り、お弁当箱にきちんと入るかなどを考えていて驚かされました。その結果、1位には「青空大だこ弁当」が三ツ星給食メニューとして選ばれました。調理員さんにできますかと相談したら、頑張りますと言ってもらえたので、子どもたちは、いつ食べられるか楽しみにしているようです(注意:平成29年10月10日に実施済み。児童たちは、青空の下でおいしそうにお弁当を食べていました)。
低学年では、親子で給食メニューを考えてもらい、調理員や栄養教諭が選んだ、栄養バランスのよい15点のメニューを全校で投票し、1位を三ツ星給食にしました。子どもたちは親と一緒に、彩りや実際に作れるかどうか、普段の給食のメニューを参考にしながら考えていたようです。実際に選ばれた給食を「何年何組の誰々さんのお家で考えたメニューです」と各月の献立に入れる取り組みで、子どもたちの関心はかなり高まっています。

市長

面白い取り組みですね。自ら工夫をすることで、しっかり食に関心を持ち知識を高めていくことができ、本当にその子にとって将来の宝を得たようなものです。学校給食を安心・安全で提供するだけではなく、さまざまな角度から見て考えることによって、変化しますし、興味や探求心というものまで出てくるのはないでしょうか。

葛飾中学校 佐藤(さとう)さん

庄和地域は学校給食センターに栄養士が2人配置されています。一方で、春日部地域のように、学校に一人ずつ配置されている単独校では、学校で給食も作っているので、子どもたちと深く接することができ、食育についても深く考えることができます。私は4年前に異動してきた時に、給食センターの場合は9つの小学校・中学校を2人の栄養士で見なければならないので、浅く広く対応しなければならないということをまず初めに感じました。
当時おいしい給食を望む声が多かったので、単独校のように手作りはできませんが、給食センターの特色を出していこうということで、地場産の食材を取り入れるようにしました。4年前から11月の食育月間に合わせて掲示資料を作るため、地場産の食材を納入できる農家さんの所で写真を撮っています。内牧がナシカレーでしたら、庄和はナスカレーがありとても評判がいいです。ナス、キュウリ、冬ガン、オレンジ芋、時期にたくさん取れれば玉ネギ、お米は庄和地区のものを100パーセント使わせてもらっていて、こういうのは単独校ではできないことです。
今年はエゴマで、今日も畑で写真を撮らせてもらい、どれだけ育っているかを掲示します。それが庄和地域にできる食育の第一歩だと考え行っています。また、昨年度から庄和地域に栄養教諭の先生が配置され、授業で栄養指導が行えるようになりました。一人なのでたくさんの学校を回ることはできませんが、子どもたちと一緒に給食を食べたり、要望があれば学校へ行き食育指導や試食会をされたりと、努力されているので、やっと庄和地域でも食育の取り組みが進み始めています。

市長

ありがとうございます。お互いに特徴があったり、欠点があったりという、その違いを認識しながら、逆手に取って長所になるように何かできないかと考えていくと、随分発想が変わってくると思います。あの分野はどうも苦手だなと思っていても、違う角度から見てみると上手に生かせることもあり、自分たちの持っているものや特徴を上手に生かせるようになるのかなと思います。庄和地域は生産農家が多いので、ちょっとした野菜など大体手に入るのではないですか。

佐藤さん

毎年必ず入るのがナス、キュウリ、トウガン、オレンジ芋です。大豆とか黒豆は近くに農家があって、ものすごく身近に食材があふれています。

市長

ぜひ自分の身の回り、あるいは食に関しても特徴あるものをしっかり掘り出し、多くの子どもたちに見てもらって、味わってもらえればありがたいなと思っています。今日は、皆さんの熱心なお話を聴かせてもらい、さすが学校給食における受賞歴はまさに本物だなとあらためて感じました。これからも食に関心を持ち、知識を高めることが子どもたちの財産になると思います。引き続き、「食べる力を育む」ため、安心・安全を中心に子どもたちが喜ぶ「日本一おいしい給食」の提供に取り組んでもらいたいと思います。皆さんの活躍を期待しています。

脚注1

栄養教諭
栄養士・管理栄養士の資格と教員免許を持つ「栄養教諭」の制度が平成17年4月から始まりました。学校給食の運営にあたる一方で、1人の教諭として、子どもたちに栄養や食生活の正しい知識を身に付けさせるよう「食育」などに取り組んでいます。

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