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第56回 文学の魅力を声で伝える(広報かすかべ平成31年3月号)

更新日:2019年2月28日

情報を音訳するボランティア活動

朗読ボランティアグループ「桐の葉」は、視覚障がいのある人や、本のページを自力でめくることができない人、高齢で活字を読むことが困難な人などの「目の代わり」となって、対面朗読や録音図書の作成などのさまざまな活動を行っています。今回は、「文学の魅力を声で伝える」をテーマに懇談を行いました(実施日:平成30年12月20日)。

懇談内容

市長

今回は、朗読ボランティアグループ「桐の葉」の皆さんと大いに語り合いたいと思います。目の不自由な人や高齢者の皆さんに朗読をして声で伝えるボランティアということで、日頃からご尽力いただき、心から感謝申し上げます。このような福祉活動は、やりたい気持ちがあっても何から始めたらいいのか分からないという声を聞くこともありますが、一人一人ができること、小さなことから始めるものではないかと思います。仲間と一緒になって、自分の趣味、あるいは特技などの力を生かしながらご協力をいただく、これがボランティアの基本だと思っております。人がしっかり方向性を見出して、さらに皆で協力することによって、やがて大きな事業も成し得ます。ボランティアに携わる皆さんにおかれましては、これからもお力添えいただくようお願いしまして、あいさつとさせていただきます。今日はよろしくお願いします。

会長 村上(むらかみ)さん

今回は「桐の葉」に来ていただいてありがとうございます。
実はボランティア活動をするに当たり、行政が個人情報を公開できないという枠によって、私たちの活動がなかなか先に進めないでいるのです。そういう状況も知っていただければと思います。今日はよろしくお願いします。

市長

初めに、朗読ボランティアグループ「桐の葉」は、どのような経緯で、いつ発足されたのですか。また、皆さんの活動について聴かせてください。

会長 村上(むらかみ)さん

昭和60年に市立中央図書館において、「朗読ボランティア養成講座」が開講されました。そのときの受講生が集まって、会を作ろうということになりまして、今年で34年です。当初からの参加者がこの会場に二人いまして、私ともう一人です。よく続いたなと我ながら思っています。
会における主な活動は、一つは、面前で本や文書を読み上げ、目の代わりになって活字を音訳する対面朗読というものです。もう一つは、カセットテープや音楽CDなど希望の媒体に吹き込んでお渡しする録音図書の作成です。また、月2回講師を招き、朗読の技術向上を目指して勉強会を行っています。「桐の葉」としての活動は、主にその三つになります。

市長

文字を読むことが困難な人にとって、音訳サービスは非常にありがたいことだと思います。
朗読の勉強会の講師として、アナウンサーの向坂(こうさか)氏を呼ぶのですか。

会長 村上(むらかみ)さん

実は、最初にお願いしていた先生が残念ながらお亡くなりになりまして、会を解散しようかという話もあったのですが、今の向坂(こうさか)先生にお願いして、なんとか続いています。

市長

次に、皆さんは、ボランティア活動においてどのような本を読まれることが多いのですか。

会長 村上(むらかみ)さん

会の活動を伝えるため、中央図書館で月1回「朗読のつどい」を開催しておりますが、そのときは文学作品が多いですね。対面朗読では、文学書に限らず専門書や私文書など、希望されるものを音訳します。

市長

音訳はさまざまな情報なども音声にて伝える手段となっており、大変役に立っていると思います。

会長 村上(むらかみ)さん

今はサピエ図書館(注意1)と点字図書館(注意2)にデイジー図書(デジタル録音図書)があるのですが、デイジー図書は専用の再生機が必要なので、読めない環境の人もいらっしゃいます。そうするとカセットテープに入れてほしいとか、音楽CDに入れてほしいとか、デイジー図書以外の媒体でないと読めない人からの依頼を受けることになります。
広報紙も今はデイジー図書になっているので、読めない人はどうしているのかと思うことがあります。デイジーは機械が高くて、われわれボランティアで買えるものではないので、この中でも吹き込みができる機械を持っている人はそうはいないと思います。図書館にあるのでお借りしていますが、初めてだと操作もとても難しいです。
(注意1) サピエ図書館…視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」のサービスの一つで、点字図書やデイジー図書の全国最大の書誌データベース。
(注意2) 点字図書館…点字図書・録音図書を製作・収蔵し、貸し出し・販売する施設。視覚障がい者のための機器や器具の販売、生活情報の提供、インターネット配信サービスなども行っている。

市長

デイジーの機械というのはいくらくらいするのですか。

会長 村上(むらかみ)さん

視覚障がい者は障害者手帳の等級によって補助を受けられたりしますが、一般で買おうとすると、全ての機能が付いているもので10万円くらいします。「桐の葉」では、今のところデイジー図書への吹き込みの依頼は受けていません。

市長

次に、朗読ボランティアを行っていく上で、ご苦労されたことや、うれしかったことがあると思いますが、聴かせてください。

鈴木(すずき)さん

図書館にある機械は、とても古くて使いにくいです。デイジー図書を作ったこともありますが、随分時間がかかったりするので苦労はありました。
うれしかったこととしては、病院で対面朗読をしているときに相づちを打っていただいたり、感想などを言ってくださるとやっていて良かったなと感じました。

市長

病院に出向かれることもあるのですね。

稲富(いなとみ)さん

病院に行って、にっこり笑ったりうなずいたりなどの反応があると、分かっていただいたという満足感が湧いてきて、活動して良かったなと思います。私たちも高齢化してけがをしないよう気を付けながら歩いて病院へ訪問していますが、患者さんの笑顔を見るだけでルンルンとした気持ちで帰ることができます。

市長

顔を向き合わせて話をすることで、相手の反応を即座に見ることができますし、うれしさも感じ取ることができるのだと思います。

佐藤(さとう)さん

病院のボランティア活動でお伺いして、1対1で読んでいたときなのですが、暑い日で、私が汗をかきながら朗読していたら、疲れたと患者さんから声を掛けられたことがありました。しかし、それはご自分が疲れたのではなく、私を気遣って言葉を掛けてくれたのだと分かって、とてもうれしく感激しました。短い時間でも気持ちが分かり合えるときがあるのかなと思います。

市長

患者さんがこちらの意図を酌んでくれたということですね。
次に、ボランティア活動をやりたいけれど、どうしたらいいか分からないという人がいると思いますが、皆さんのように活動するにはどうすればよいのでしょうか。

会長 村上(むらかみ)さん

以前は、毎年「朗読ボランティア養成講座」が開催されていて、そこからボランティアに参加される人が多かったです。図書館の管理運営が指定管理者となって、今はその講座をやっていないのですが、個人的にボランティアをやりたいと図書館に連絡くだされば、勉強会に参加していただくという形で活動を始められます。

市長

ここにいらっしゃる皆さんは、「朗読ボランティア養成講座」を経てこのサークルに入会したということですか。

会長 村上(むらかみ)さん

講座からだけではなく、個人的にやりたいと申し出て入会した人もいます。

市長

最後に、今後の抱負について聴かせてください。

会長 村上(むらかみ)さん

私たちがこういうボランティア活動をしていることを、それを必要としている皆さんに伝わるようにしたいと思っています。個人的に図書館に問い合わせをくださる人もいますが、それは大体が他県からいらした人です。向こうでもやってもらっていたけれど、春日部市に越してきて分からないからと図書館に問い合わせて、私たちのグループにたどり着いたというような人ですね。東京では年2回、ケースワーカーが回ってきて、こういうのがあると勧めてくれたそうです。春日部市に越してきて5年間1度も来ないけれど春日部市にはケースワーカーはいないのかと聞かれまして、障がい者支援課に問い合わせたところ、ケースワーカーはいるそうですが、全ての障がい者を訪問することはできないので、何かあったら電話をくださいということでした。これでは、こういう便利なものがあるよとか、こういう機会があるよという情報は伝わりません。住所が開示されないので、私たちが1件1件回ることも不可能です。どうやって案内をしたらいいのでしょう。

市長

障がいのある人も表に出る気持ちがないと、なかなか接点はできないですね。お互いに歩み寄る、そういったスタンスが大事ではないでしょうか。そういう体制づくりをしていかなければならないと思います。

藤井(ふじい)さん

障がい者については、個人情報ですので、市から情報がいただけないのです。このままでは、利用者は減ることはあっても増えることはありません。ですから「朗読のつどい」の参加者に、われわれを必要とする人がいましたら図書館まで連絡くださいと毎回言っています。

会長 村上(むらかみ)さん

障がい者支援課では、障害者手帳を渡すときにそれぞれの障がいに応じて受けられるサービスについての一覧表を渡しています。しかし、障がい者に対するボランティア団体がありますという周知はないですよね。

市長

障害者手帳を交付するとき、あるいは更新のときに、こういったボランティアのサービスがありますと一言添えてほしいということですね。

会長 村上(むらかみ)さん

せめて視覚障がい者に対して、広報紙はどういう形で読めるかの確認を取っていただきたいです。それによって、どういうサービスを必要としているかが分かり、われわれのようなボランティア団体につながるのではないかと思います。窓口は障がい者支援課しかありませんので、広報紙の情報をどのような形で皆さんが得ているのか、ぜひきちんと聞いていただきたいと思います。

市長

この件については、もちろん私からも担当に話をしますが、「桐の葉」の皆さんからの要望としても文書などで申し入れていただく形がいいと思います。
視覚障がい者に情報を知らせるためにはどうしたら伝わるでしょうか。当然書面ではダメですよね。点字はどうですか。

会長 村上(むらかみ)さん

現在、視覚障がい者で点字を読める人は、全体の1割前後といわれているそうです。高齢者や中途失明者が増えていますので。

市長

そうすると、言葉で伝えるしかないということですね。担当を含めて議論させますので、この件については少し時間をください。

会長 村上(むらかみ)さん

障がいのある人は、誰かに手助けを求めることがなかなかできませんが、これからも私たちの活動が皆さんの一助となるよう、文学などの魅力を声で伝えていきたいと思います。

市長

本市は、障がいのある人が住み慣れた地域で、安心して生き生きと暮らせることを目指しております。「桐の葉」の皆さんには、今後も障がいのある人たちを支援するための力添えをお願いしたいと思います。
図書館は指定管理者になって、どうですか。

会長 村上(むらかみ)さん

今までと変わりないです。司書さんは一生懸命で、よくやっていただいています。分からない言葉を調べるときなど、頼りになります。

岩崎(いわさき)さん

また「朗読ボランティア養成講座」をやっていただくのはどうですか。

会長 村上(むらかみ)さん

今はお願いしていませんので、これからと考えています。

上條(かみじょう)さん

会員も高齢化しており、半分は後期高齢者です。新しく参加される人もあまりいないので、今後どうなるのかなと思います。

市長

このグループだけではなく、どこも高齢化の問題を抱えていますね。けれど、こういう活動をしている皆さんは生き生きとして目が輝いています。これも大事なことです。ぜひこれからもお元気で、活動を続けていってほしいと思います。
今日はありがとうございました。

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