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第58回 子育て世代が住みたいまち(広報かすかべ令和元年5月号)

更新日:2019年4月25日

先進理科教育で定住促進へ

平成30年11月に行われた市主催の「大学生政策提案コンテスト2018」において、理科教育に先進的に取り組むまちとして定住促進を図る『春日部市STEM(すてむ)プロジェクト』を提案した、日本工業大学「ピリッとNIT(えぬあいてぃ)」が最優秀賞を受賞しました。今回は、「子育て世代が住みたいまち」をテーマに懇談を行いました(実施日:平成31年3月18日)。

日本工業大学「ピリッとNIT」の皆さんと市長

大学生政策提案コンテスト…学生が持つ知識や情報、発想の柔軟性や創造力を生かした政策提案を募集するものです。学生自らがまちづくりの課題について主体的に調査・研究を行うことを通して、若者の地域社会への愛着とまちづくりへの興味を醸成し、参加意欲の高揚を図ることを目的としています。

懇談内容

市長

皆さんこんにちは。今回は、「大学生政策提案コンテスト2018」で最優秀賞を受賞した、日本工業大学の「ピリッとNIT」の皆さんと大いに語り合いたいと思います。コンテストで提案いただいた政策などを中心にお話をさせていただければと思っております。
今、春日部ではいろいろな事業が動き出しておりまして、春日部駅付近連続立体交差事業が都市計画決定となりました。それから北春日部の区画整理事業、東埼玉道路の工事、その出入り口部分に産業団地、そういった大きな事業がこれから春日部の中で展開され、相当にぎやかになってくるのかなと思っております。そういうハードの部分に若い皆さんの考え方を織り込みながら事業展開していければと思っております。そういった意味で、この日本工業大学のプロジェクトも大いに生かさせていただいて、さらに中身の濃いものにしていければと思っていますので、ぜひともこれからも皆さんのご支援を賜りますようお願い申し上げまして、あいさつとさせていただきます。今日はよろしくお願いします。
それでは初めに、なぜコンテストに参加しようと思ったのですか。

浜飯(はまい)さん

大学の「起業とビジネスプラン」の授業で春日部市政策提案コンテストの案内があり、前々から学外で行われているコンテストに興味がありましたので、春日部市についての知識はなかったのですが思い切って参加してみようと応募しました。

川村(かわむら)さん

自分は産業連携起業教育センターの筒井(つつい)先生から、春日部市のコンテストがあるという話を伺いまして、参加したい後輩がいるので、先輩としてアドバイスと手伝いをしてほしいと声を掛けていただいたのが参加のきっかけです。昨年度(平成30年度)、他自治体のビジネスプランコンテストに参加しまして、出身地の太田市の活性化を提案したのですが、その経験を生かして、今回は春日部市の役に立ちたいという思いから参加を決めました。

市長

出身地の太田市でも活性化のプランを作ったのですか。

川村(かわむら)さん

太田市はコンテストがなかったので、近隣の自治体で太田市を例にあげて提案をしました。

市長

なるほど。参考までに、どんな内容の提案をしたのか教えていただけますか。

川村(かわむら)さん

太田市は高齢者が生き生きとしているまちでして、大きな土地を持っている高齢者が多く、先祖代々受け継がれた畑で農作物を作っているのですが、その農作物がお金にならなくて趣味で作っているだけになってしまっているという現状がありまして、それをどうにか流通させようという取り組みを提案させていただきました。
自分の祖父母が実際に趣味で農作物を作っており、たくさん作っても近所に配っているだけで、お金にならないのはもったいないなという思いから、作った野菜を一般の人たちやレストランに使ってもらえるような流通を見つけるプランを考えました。

筒井(つつい)先生

プロではないが情熱を持って育てている人たちを「セミプロ農家」と定義付けまして、その「セミプロ農家」の作った作物を地産地消であるとか首都圏のレストランなどの流通につなぐというのが、川村(かわむら)さんのビジネスプランです。
あと、浜飯(はまい)さんは故郷の青森県むつ市の政策提案コンテストにも参加しており、それも大学のプランを発展させた形のものです。

浜飯(はまい)さん

むつ市には大学がなく、高校を卒業したら50パーセントの確率で県外に出てしまいます。高齢者が多いまちになっているので、それを改善できるビジネスが作れればと思い、むつ市を出て関東圏で勉強している大学生が特産品を売るというビジネスプランを考え、発表させていただきました。

市長

これからは少子高齢化で、どうしても高齢者が多くなってくるので、ただリタイアするのではなく、生き生きと取り組めるようなプランを考える必要がありますね。
お話を聞いていると、向学心を旺盛にしてコンテストに参加していただいたという感じがします。
次に、今回のテーマである「わたしたちが住みたい・住み続けたいまち」の政策提案として、教育という観点から切り込み、「定住促進」を図ることに着目していますが、提案内容について改めて教えてください。

浜飯(はまい)さん

本コンテストでは、「春日部市STEM(すてむ)プロジェクト」を発表させていただきました。STEM(すてむ)とは「科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・数学(Mathematics)」の4つの頭文字をとった、米国発の新しいタイプの理科教育のシステムです。プロジェクトの狙いとしては、親子理科教室を開催するなど、春日部市が理科教育に先進的に取り組むまちとなることで、教育熱心な保護者をターゲットに定住促進を図ろうというものです。
春日部市の人口ビジョン(注意1)を確認したところ、結婚・子育て世代である20代から40代のデータについては、転出が転入を上回っていました。調査を進めると、一般的に子育て世代の引っ越しのカギとなるのが教育環境であり、また春日部市民の理科教育に対する要望が高いこともわかりました。20代から40代を呼び込むためには、春日部市が先進的な理科教育に取り組むまちとしてPRすれば、それはとても魅力的なのではないでしょうか。さらに、春日部市の町工場がSTEM(すてむ)プロジェクトに携わることで、春日部市の将来の働き手をそこから紡いでいけるのではないかと思い、アイデアに含めさせていただきました。

(注意1) 人口ビジョン…人口の現状と将来の展望を示したもの。

川村(かわむら)さん

浜飯(はまい)さんが説明したように、理科教育に力を入れているまちとしてアピールし、転入者の数を増加させることで、住みたいまちを目指していきたいという提案です。さらに提案の価値を高めるために、「お父さん同士」の活性化に注目しました。親子理科教室をお父さんが地域の友だちを作る機会とし、会社以外の友だちができることで、住み続けたいまちとして愛着が()くのではと考えました。

市長

子どもたちを通じてお父さんの輪を広げるというのは、とても良いことですね。教育というのはとても重要ですし、保護者の関心も高いと思います。最近は理科離れという言葉を聞いておりますが、それに対してはどういうふうに感じておりますか。

浜飯(はまい)さん

私は高校から工業を専門とした学校に通っているのですが、工学の面白さに触れる機会が少ないのではないかなと感じます。触れる機会がもっと多くなれば、理科についてもっと楽しいと思ってくれる人は確実に増えてくると思います。

川村(かわむら)さん

自分は高校が普通科でして、大学から理系の工学に進んだのですが、高校時代は理科の前に数学をきちんと専攻しないと理系に進めないというか、数学ができて初めて工学系に進める、という思い込みが強い学生が多いのではないかと思います。理科の楽しさに気付いて、理科を学ぶことで数学の力を付けられるような仕組みが、理科を好きになる学生が増えるカギになるのではないかと考えます。

市長

理科は実験になると楽しいよね。楽しく勉強ができれば、自然と入っていけるのではないでしょうか。私の選挙公約にも、科学を中心にした児童館を作る、というのがあります。

筒井(つつい)先生

今回の学生の提案は、児童館を活用しようということがメインです。

市長

春日部の児童館は人気があって、規模が小さい割には動員数が多くて、県内でも有数だと思います。
次に、苦労した点や工夫した点などがありましたら教えてください。

浜飯(はまい)さん

本提案では、学校の理科教育と切り離してプランを運営していこうということで、実際に実現性を高めていくために、活動場所や人員確保についてこだわりました。どんなに魅力的なプランでも膨大なコストが掛かってしまうと実現性に乏しいので、いかにコストを抑えるか苦労しました。

川村(かわむら)さん

実際に親子教室ができそうな場所を探しまして、市内には公園や児童館が多く見受けられましたので、開催場所に困ることはないという印象を持ちました。児童館を拝見して、小学生から高校生まで本当に多くの学生が利用していて、勉強に熱心な学生、教育熱心な家庭が多いのではないかと感じました。それなら、親子教室に参加する家庭も多いのではないかと考えました。

市長

導入方法やコスト面まで考えていただいたことで、プランの実現につながってくると思います。今回の提案で、本市を「先進的な理科教育に取り組むまち」にとありますが、そのためにはどのような取り組みが考えられますか。

浜飯(はまい)さん

春日部市にある児童館を利用して、理科教育をしていこうと考えました。これを実現していくには、大学側と市で調整が必要になります。そのほか「先進的な理科教育に取り組むまち」としてPRしていくためには、理科教育についてまちぐるみで取り組めるイベントを児童館などで年何回かできればと思っています。

川村(かわむら)さん

親子教室や教育機関で最先端の技術について学ぶ授業を行い、いかに理科教育について関心ある子どもや保護者を増やすかだと思います。この結果が学力テストやアンケートから目に見える形で表れると、理科教育に取り組むまちとしてPRできるチャンスになると考えています。また、親子教室にすることで、保護者にわが子の将来像をイメージしてもらうことも大切だと思います。

筒井(つつい)先生

手元の資料にありますように、実際にひとつやってみましょうということで、平成31年3月9日に市のご協力をいただいて「サイエンススクールinかすかべ」というイベントを行わせていただきました。子どもたちの理解は思った以上でして、光センサーの動作の原理にいち早気付く子どもがいたり、電子回路に関する質問がきたり、子どもの理解はスムーズだなと感じました。アンケート結果においても良い評価をいただいて、大学としても手応えを感じることができました。

市長

市内の児童館ではさまざまな事業を行っていますので、上手にタイアップしながら取り組んでまいりたいと思います。
次に、コンテストに参加して、春日部市のイメージは変わりましたか。

浜飯(はまい)さん

私は、以前は「春日部市」のイメージをあまり持っていなかったのですが、コンテストに参加するにあたって、市の職員にバスで市内を案内していただくことがありました。そこで春日部市のいろいろな施設を見て、こんなサービスをやっているということを聞いて、とても印象を付けることができました。春日部市はクレヨンしんちゃんという有名なイメージの他にも、大凧あげ祭り、藤まつり、夏まつりなど面白いイベントがたくさんあると知りました。今年は参加してみようかなと考えています。

川村(かわむら)さん

自分もコンテストの参加前までは、ララガーデンに買い物に行くくらいだったのですが、実際にまちを歩いてみると、駅前には大きな商業施設やマンションがあり、一歩まちを出ると川が流れていて田畑が広がる、多面性を持ったまちだなという印象を受けました。若い人から高齢者までが静かにゆっくりと暮らしながらも、便利で生活に困らない利便性のよいまちだと思いました。

市長

ずっと春日部市に住んでいる人にとっては、生まれたときからあるものはあって当たり前で、それを特徴だと思えないかもしれませんが、他の地域からしてみるとすごく新鮮味があったり、興味を引くところがあったりしますよね。樹齢1,200年の藤も、1.1キロメートルにわたるふじ通りの藤棚も、日本でも世界でもなかなかないでしょう。それから大凧あげもそうですし、首都圏外郭放水路、クレヨンしんちゃん、押し絵羽子板、桐たんす、まだまだあります。そういうものを取りあげてブラッシュアップして表に出していくと、見方も変わってきます。

浜飯(はまい)さん

桐たんすなどの伝統工芸というのは、ヒットにつなげられそうですね。

川村(かわむら)さん

首都圏外郭放水路に興味を持っています。都心からもアクセスがいいですし、自分が住んでいる太田市からも東武伊勢崎線で乗り換えなしで来られるような場所ですので、いろいろなところへPRできるし、ツアーなども開催されているということなので、それにも参加してみたいと思っています。

市長

首都圏外郭放水路は平成31年3月23日から新しい見学コースが始まります。今回は、安全帯を装着し巨大竪穴「第一立坑」内のキャットウォークという専用レーンを歩行したり「ガスタービンエンジン」を見学したりするコースができました。こういったものを上手に使いながら、あとは回遊性などをもたせるといいなと思います。
最後に、皆さんの将来の夢を聴かせてください。

浜飯(はまい)さん

日本工業大学では、電気電子工学を専攻して勉強したので、今就活中なのですが、その知識を生かして、人の生活に寄り添える仕事に就けたらと思っています。

川村(かわむら)さん

私は、卒業後はハウスメーカーに設計職として就職するので、住みやすいまちに住みやすい家を提案することで地域に貢献したいと思っています。また、分譲事業では会社と自治体が一緒になって新たなまちを作り出すことにもチャレンジしたいと思っています。

市長

電子工学を学んだ人は具体的にはどういう職業に進まれるのですか。

浜飯(はまい)さん

二手に大きく分かれるのですが、まず一つは建築業界で、サブコンといわれるのですが、住宅の中に電気の配線を通したり仕事を管理したり、施工管理職などがあります。二つめが電気メーカーで、実際に商品を作ったり開発したりする職種です。あとは電車の整備などです。

市長

住宅といえば、これから北春日部の約42ヘクタールの土地を開発しますから、皆さんも何か関われるチャンスがあれば、ぜひよろしくお願いします。

筒井(つつい)先生

春日部市の「大学生政策提案コンテスト」も建築のチームが審査員特別賞をいただいたり、「かすかべビジネスプランコンテスト」も建築チームが出場したりと、建築学科が春日部市と関係を深めた1年間だったという気がします。その中で何らかの形で、今後も春日部市の力になることが現実的なこととしてどんどん出てくると思うので楽しみにしています。

市長

春日部市も若干人口が減少していまして、若い人がいなくなるのもありますが、ひとつの要因として、若い人が住むようなスペースがなかなか整備されていなかったというのもあります。たとえば若い世代が戸建てを求めようとしても、新しい開発を40年くらいしていませんでした。それでは人は寄ってこない。今人口が増えている越谷市やさいたま市などはどんどん開発をやっています。春日部市も新たな開発をして、これから「春日部市STEM(すてむ)プロジェクト」による定住促進に取り組んでまいります。地域の皆さんが興味・関心を持つよう、今後も若い人の考え方を織り込みながら、さまざまな施策について事業展開していきたいと思います。
今日はありがとうございました。

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