第70回 世代をつなぐ子育てのまち(広報かすかべ令和2年5月号)

更新日:2021年12月14日

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大学生政策提案コンテスト2019最優秀賞日本工業大学「マスコット」の皆さん

スーツ姿の市長とマスコットの皆さんが並んでポーズをとり記念撮影している写真

日本工業大学「マスコット」の皆さんと市長

大学生政策提案コンテスト2019で、「武里駅を中心とした武里地域のにぎわいの創出と高齢化に歯止めを掛けるためにどのような政策を実現させますか?」のテーマに対して「カリスマシニアによる寺子屋」という政策提案をされました(実施日:令和2年2月13日)。

懇談内容

スーツ姿の市長が会議室で窓を背に立ち、集まった人たちへ挨拶している写真

市長

皆さんこんにちは。本日は第70回「市長とわがまち未来トーク」にご出席いただき、ありがとうございます。また、先だっての大学生政策提案コンテストでは素晴らしいプレゼンテーションをいただき、心から感謝しております。春日部市は若い人の意見を十分取り入れながら、活気のある地域づくりをしていくということで、今一生懸命やらせていただいております。昨日(令和2年2月12日)は東武鉄道の本社へ行ってまいりました。鉄道高架事業のこと、あるいは東武アーバンパークラインの大宮から春日部、千葉県北西部への路線も含めて、これから展望が非常に見込める、もちろん課題もあるのですが、将来性のあるまちづくりに向けて、どういうふうに提携していくかということを議論させていただきました。個人ひとり、あるいは行政ひとつ、学校ひとつ、企業ひとつ、それだけではやはり力の限界があると思います。おのおのの持っている力をしっかり発揮して協力し、1足す1を2ではなく、3にも5にもしたいなと思っております。われわれ行政としては、国・県・市、市民はもちろんですが、大学あるいは民間企業、そういったところとも連携しながら、さらに力を傾注して進めていこうと頑張っております。今回、皆さんに政策提案をいただきました。いろいろな面で若い知恵、若い力を発揮して、事につなげていただきたいと思います。皆さまの頑張り、活躍を期待申し上げてあいさつとさせていただきます。それでは初めに、皆さんは、なぜ、大学生政策提案コンテストに参加しようと思ったのですか。

小澤(おざわ)さん

黒いスーツと青いネクタイをつけた小澤さんが着席している写真

昨年(平成30年)の大学生政策提案コンテストにも出場したのですが、お手伝いという形での途中参加でした。その後、大学の木下きのした研究室の活動の一環で春日部市のフィールドワークにも参加し経験を積んだので、改めて春日部のまちづくりについて考えてみようと思ったからです。

市長

一度経験しているから今回は満を持して、という感じですか。

小澤(おざわ)さん

改めて、より良いものをと考えて参加しました。

吉田(よしだ)さん

私も昨年(平成30年)参加したのですが、最優秀賞を獲得することができませんでした。今年(令和元年)は最優秀賞を獲得したいという意気込みで参加しました。

佐藤(さとう)さん

私も普段は春日部駅東口地域を中心とした研究活動をしていますが、今回のコンテストで普段知ることができない武里団地をメインにいろいろな地域に関われることを期待し、参加しました。

岡田(おかだ)さん

実家が吉川市ですので、春日部市は昔からなじみのある土地です。地域のまちづくりに貢献できるチャンスであると思い参加しました。

久保田(くぼた)さん

私は3年生ですが、4年生の先輩に誘われたことと、自分たちが考えた提案をさまざまな人に伝えられる良い機会だと思い、参加しました。

鹿沼(かぬま)さん

これまでの大学生活で、課外行事に参加したことがなかったのですが、先輩である佐藤(さとう)さんに声を掛けられ、もともと興味もありましたので、参加させていただきました。

市長

先輩から声を掛けてもらうことはありがたいですね。いろいろな経験を積むことで、その人の財産は間違いなく増えます。すぐにではなくても、後々生きると思います。

ぜひ、これからもチャレンジし続けてください。社会に出てもそうです。決められたことを決められたようにやるのは無難かもしれないけれど、面白くないですし、成長もできないと思います。

次に、今回のテーマである「武里駅を中心とした武里地域のにぎわいの創出と高齢化に歯止めを掛けるためにどのような政策を実現させますか?」の提案として「カリスマシニアによる寺子屋」という政策提案をされましたが、その内容について改めて教えていただけますか。

吉田(よしだ)さん

スーツ姿の吉田さんが着席して発言している写真

近年高齢化が進み、定年退職後も働いていかなければならない時代となっておりますが、その一方で高齢者の再雇用環境は整っていないので、定年後の働きがいで重要視される「社会貢献」や「今まで培ってきた能力の発揮」が満たされていないのが現状です。私たちが提案した寺子屋とは、さまざまなスキルを身に付けた高齢者をカリスマシニアとして雇用して、生きがいと収入を得てもらう体制のことです。

小澤(おざわ)さん

春日部市には武里団地という有名な団地があります。今回は建築学科で学んだことを生かすために団地リノベーションでの地域活性化を考えました。団地では高齢化が特に進んでいるということがわかりまして、そこで今回のテーマであるにぎわいの創出を高齢者がプレイヤーとして行えること、また、高齢者の経験を生かして子育てしやすいまちにすることで、子育て世代への魅力をつくろうと思い、そのための仕掛けとして高齢者が子どもを寺子屋で教えるという政策モデルを考案しました。

市長

武里地域の少子高齢化などの現状や課題を把握した上での提案であり、要点を的確に捉えていますね。

岡田(おかだ)さん

黒いスーツとストライプ柄のネクタイをした岡田さんが着席している写真

春日部市の市民意識調査でも「子育て支援対策の充実」が強く求められていることがわかりました。またSDGsえすでぃーじーずで挙げられている教育分野の課題解決や、ニュースでも話題になっている日本の教育格差の問題を解決するために、カリスマシニアの活用による子育て支援や教育支援を提案しました。

市長

ありがとうございました。これに関して、先生から補足などございますか。

木下(きのした)先生

私も最初にディスカッションしていて、とかくネガティブな意味の高齢化というものをあえて強味にして政策提案に盛り込む、そういうことができたらいいねという話の中で「カリスマシニア」というキーワードが浮かびました。学生たちは、子育てや教育に関心がある若い世代が、あえて武里に住んでいろいろなことを教わりたい、そういう効果が生まれるのではないかとアイデアを膨らませていきました。

市長

「カリスマシニア」というネーミングがいいですね。

木下(きのした)先生

今回、話が膨らんだきっかけとなったキーワードだったかなと思います。

市長

やはりやる人が自信を持ってこれだったらやってみようかなという気にさせるネーミングというのは、とても大事だと思います。響きもいいですし、よしやってやろうという気持ちが湧いてきそうです。

次に、提案で苦労した点や・工夫した点・気づいた点などを教えてください。

小澤(おざわ)さん

今回の政策提案では、春日部市の行政の皆さんだけではなく、UR(ゆーあーる)都市機構様の協力が必要であるため、運営体制を考える点では苦労しました。

市長

UR(ゆーあーる)都市機構さんの感触はどうでしたか。

小澤(おざわ)さん

今、武里団地をどうしようかと活用などいろいろと考えているそうで、今回の提案を面白いと言っていただきました。

岡田(おかだ)さん

カリスマシニアによる寺子屋は小学生の下校時間に合わせるのですが、使われていない時間帯を高齢者の集まりや子育て世代の相談会などの活動拠点として利用できればと考えました。

市長

子どもたちだけではなく、高齢者の生きがいや子育て環境の充足について考えていただき、ありがとうございます。

吉田(よしだ)さん

苦労した点として、メンバーが多いので多種多様な意見を一つにまとめるのに苦労しました。工夫した点としては、メンバー全員で発表することも考えたのですが、発表する時間やマイクを回す時間を考えますと少しでも多くの時間を政策提案の発表に費やした方が良いと判断し、メンバーを絞って発表に挑みました。

佐藤(さとう)さん

ミニチュアの建築模型がテーブルの上に置かれている写真

自分が中心となり建築模型を作らせていただきました。実際に武里団地へ現場調査に伺い、実際はこのような家具を小学生やカリスマシニアが使うのだろうと、リアルに伝わるように僕たちの強みである建築らしさを出すよう頑張りました。

市長

実際に、模型など目に見えるものがあるとイメージがしやすく、伝わり方も違ってくると思いますね。

久保田(くぼた)さん

限られたスペースにたくさんの人たちを収容できるようにすることや、誰が見ても楽しい空間と思えるように家具などを考えながら作るのは難しかったです。

鹿沼(かぬま)さん

どのような場所になるのか、利用シーンごとに人形などを配置して理解しやすくなるように工夫しました。

久保田(くぼた)さん

黒いスーツ姿で着席し発言している久保田さんの写真

自分と鹿沼かぬま君は模型を担当したのですが、もう少し政策提案の中身を一緒に考えていけたらなと思いました。

市長

これをステップにしていただいて、ぜひ、来年は画期的な提案をしていただければありがたいと思います。今回で終わりではないですからね。

提案の中で、「武里団地から始めて市内に拡大する」とありますが、そのためには、どのような取り組みが考えられますか。

小澤(おざわ)さん

最初は、武里地域でのモデルをしっかりと実施できなければいけません。次に、他の地域に活動の場を広げていければと考えています。その場合には空き店舗や空き家の利用も考えていきたいと思います。

吉田(よしだ)さん

寺子屋での教育の質を向上させ、利用者に満足してもらうことも重要ですが、本当に寺子屋を必要としている市民の皆さんに知ってもらう取り組みが必要だと考えています。まずは市内の小学校にお便りを配布するなどの取り組みを考えています。

市長

いい取り組みでも、多くの人に中身を知って理解してもらうというのはなかなか難しいことです。課題ですね。
今、情報がとても多いでしょう。与えられる情報がある程度限定されているのならまだしも、今は取りに行けば無限に情報がある、そういった中でいい取り組み、政策などを知ってもらうというのはとても難しいことです。広報紙に情報を出しても、知って、中身を理解して、さらに足を運ぶというところまでつなげるのは本当に難しいですよ。そういったことも知ってもらえると、実現、成功に近づいていくのかな。まずは自らやってみていただきたいと思います。経験は、言葉で聞いたり先生から教わったりするだけでは得られないものがあります。失敗を経験して逆に学んでいくことも重要です。

次に、コンテストに参加して、春日部市のイメージは変わりましたか。

小澤(おざわ)さん

前回のコンテストでも感じたことですが、大学、住民、行政が共に「まち」について真剣に考えて、積極的に活動している印象がありました。

吉田(よしだ)さん

政策提案を考えるにあたり、春日部市が実施している政策を調査しました。その中に官学連携団地活性化推進事業がありました。地域貢献活動に取り組む学生を対象に、家賃や通学のための電車賃の助成を行うものですが、私の周囲の学生にはあまり知られていないのが現状だと感じました。新しい政策を考えることももちろん重要ですが、今やっている政策の現状をもっと多くの学生に知ってもらう必要があると感じました。

岡田(おかだ)さん

今回参加させていただいた政策提案を含め、ビジネスプランコンテストなど地域の活性化活動を積極的に行っていることを強く感じました。

久保田(くぼた)さん

今回の政策提案に参加して、初めて学生がまちを変えられる機会があると知り、春日部市は楽しくまちづくりをしているなと思いました。

鹿沼(かぬま)さん

黒いスーツにストライプ柄のネクタイをした鹿沼さんが着席している写真

政策提案コンテストでいろいろな人に出会うことができ、春日部市を良くしようとする動きを間近で体験することができて良かったです。

佐藤(さとう)さん

春日部駅周辺には活用できる資源がたくさんありますが、今回の活動で住民つまり「人」が大切な市の財産であると強く感じました。

市長

いろいろなことを考える、いろいろなプランを提供する、そこには必ず人がいて、人に始まって、また最後には人に戻ってくるものだと感じています。それでは最後に、皆さんの将来の夢を聴かせてください。

小澤(おざわ)さん

私は施工管理者という立場からまちづくりを支えていきたいと考えています。その場所に建設して終わりではなく、変わっていく住民、街並みに柔軟に対応できるような仕事をしていきたいです。

市長

施工そして管理・維持まで、皆さんの仕事というのはまさに地図を書き換える、そういうふうな事業に関わるものですよね。ぜひ歴史に残るような、素晴らしい仕事をしていただければと思います。

吉田(よしだ)さん

発展途上国で施工管理者として活躍し、その国のインフラの一部となる現場を担当することが夢です。そして退職後に自分が携わった国がどのように変貌を遂げたか、自分の目で見ることが最終的な夢です。

市長

夢はすでに海外ですね、どの辺りの国を考えているのですか。

吉田(よしだ)さん

東南アジアが主な地域になるのではと考えています。

岡田(おかだ)さん

就職先が地場のゼネコンで同じく施工管理者です。地場ということでまちづくりに携わってまちが移り変わっていく姿を見ていきたいと思っています。

佐藤(さとう)さん

黒いスーツに青いネクタイをした佐藤さんが着席している写真

僕は地元が岩手県奥州市ということで、卒業後は東北全体を支えるインフラ関係の仕事に就くことを考えています。将来は自分にしかできないことを探し、それを生かして地元と自分を変えられる人になりたいと考えています。

久保田(くぼた)さん

私は1級建築士の資格を取って独立しようと思っています。地域に根差した設計事務所を持ち、地域の課題や問題を解決できるようなイベントなどに積極的に参加、開催できるようになりたいと思っています。

鹿沼(かぬま)さん

私も建築関係に関わる仕事がしたいと思います。主に設計に行きたいと思っているのですが、具体的な分野はこれからの研究室の生活で考えていこうと思います。

市長

設計は、主にどういったところを考えていますか。

鹿沼(かぬま)さん

今インターシップなどに行っているのは、組織設計事務所やハウスメーカーの設計職などです。

市長

先生からもご意見いただければと思います。

木下(きのした)先生

濃いグレーのスーツに青いネクタイをした木下先生が着席している写真

われわれの研究室は、本コンテストやかすかべビジネスプランコンテストなどに参加させていただいておりますが、これらが春日部で活動させていただくきっかけとなりました。うちの大学は実工学教育というものを掲げており、机の上よりは実験・演習で手を動かして、大学の中よりは社会に出て、ということを推奨しております。教員だけでは多様な学ぶ機会を与えることは難しく、こういう機会をいただけることは、学生たちの実工学教育の実践にとって大変ありがたいと思っていますので、今後も継続していただきたいと思っております。

市長

学生さんたちに実際に来ていただいて、いろいろ見聞きしながらそれを政策提案として具現化していただくというのは、役所の人間が考えるのとはまた違う、新鮮な情報やプランを提供していただけるので本当にありがたいです。お互いにいい状況を作るのは大事だと思います。これから「カリスマシニアによる寺子屋」の実現に向けて、皆さんと一緒に事業化に取り組んでいきます。今日はありがとうございました。

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