2020年7月号20面
コロナ禍で考える 適切な避難方法と避難時の留意点
問い合わせ/防災対策課(内線:2342)
基本的な避難の考え方
1.自宅が安全な場合は、在宅での避難を優先しましょう
災害が起きた際、自宅が安全な場合には在宅避難が優先されます。ライフラインが途絶えた中でも、衣食住が可能なように、食料品や生活用品、簡易トイレやガスコンロなどを備蓄しておきましょう。
2.親せきや知人宅などへの避難を考えましょう
自宅が危険で、避難生活が困難な場合には、安全な場所に住む親せきや知人宅などを頼って、相談してみましょう。
3.車中泊避難を考えましょう
上記1・2が難しい場合でも、車がある人は車中泊避難が有効です。ただし、避難する前には、必ず市WEBなどで、開設される滞在場所を確認しましょう。また、エコノミークラス症候群の発症などには十分な注意が必要です。
4.避難所へ避難しましょう
車中泊避難や避難所への避難が必要になる人は、非常時持ち出し品やペットの同行避難についても事前に確認しておきましょう。
ペットの災害対策
飼い主が行うべき対策のポイント
平常時
- キャリーバッグやケージ、首輪での飼育に慣れさせておく
- 行方不明にならないための対策(鑑札、迷子札、マイクロチップなどの装着)
- 食べ慣れたペットフードや常備薬の備蓄
- 飼い主同士や近隣の人などとのコミュニケーション
- 一時預け先の確保
災害時
- 人とペットの安全確保
- 避難所へのペットの同行避難(キャリーバッグ、またはケージを必ず持参)
- 決められた避難所のルールに従った適正な飼育
同行避難から受け入れ・飼養までの基本的な流れ
災害の発生
備蓄品を持ってペットとの同行避難。
避難所の受け入れが可能な場合
- 屋外の飼養専用スペースへ
- 全避難者の同意があれば屋内の別棟へ
避難所の状況によって受け入れ不可の場合
受け入れ先確保まで、飼い主責任による一時的な飼養。
受け入れ可の避難所が見つかった場合は、避難所の受け入れが可能な場合へ
受け入れ先が見つからない場合
- 親類や友人宅へ
- 在宅避難へ
- 受け入れ施設やボランティア団体による預かり
(注意)同行避難できる動物は、犬や猫などの愛玩動物です。大型の動物や危険な動物、特別な管理が必要となる動物は、避難所以外の受け入れ先をあらかじめ決めておきましょう
新型コロナウイルス感染症対策
避難所内の備蓄には限りがあります。感染防止のためできるだけ各自で持参しましょう
- マスク、ハンカチ
- 除菌シート
- 体温計
- ビニール手袋
- 軽量小型テント
- スリッパ
- ビニール袋
家族に合わせた持ち出し品
家族に合わせて必要な持ち出し品を確認しましょう
高齢者
- 常備薬
- 多めの飲料水やお茶
- おかゆ、ゼリー、濃厚流動食
- 補聴器
- おむつ
乳幼児
- 粉ミルク、液体ミルク
- 離乳食、ベビーフード
- おむつ
- 哺乳瓶
- 体ふき
その他
- 女性には生理用品
- 持病やアレルギーのある人には治療用特殊商品、アレルギー対応食品など
ペット
- エサ
- ケージ
- リード
基本的な非常時持ち出し品
持ち出し用カバン(リュックタイプがおすすめ)に最低限の物だけでも入れておきましょう
- 飲料水(1.5リットル以上)
- 携帯食(クッキー、あめなど)
- 保存食(カップ麺、缶詰など)
- 現金、貴重品(保険証、通帳など)
- スマホ、携帯電話(充電器も)
- 懐中電灯、マッチ、ライター
- 雨具、運動靴
- 救急用品、常備薬
- タオル、衣類、防寒具
- 簡易トイレ
- その他、コロナ対策・家族に合わせた持ち出し品
かすかべ今昔絵巻 第84号
問い合わせ/文化財保護課(内線:4834)
かすかべの昔ばなし 第4話
今月は、市内に伝わる昔ばなしから「三囲(みめぐり)神社の伝説」を紹介します。
今から600年以上前の室町時代に、古隅田川のほとりに三囲神社と名付けられたお社(やしろ)がありました。
三囲神社の近くには、おじいさんとおばあさんが住んでいました。ある晩、戸をたたく音がするので開けると、「妻に子どもが生まれそうなので手助けしてほしい」と、旅の男が頼みに来ました。おばあさんがお産の助けに行き、無事に元気な男の子を産むことができました。
翌日、おばあさんが訪ねてみると、昨日あったはずの家がありませんでした。おじいさんに尋ねると、「三囲神社の狐(きつね)が人間の姿に化けて助けを求めにきたのだろう」と言いました。
それからしばらくして、死んだ狐の傍らに子狐が寄り添っていました。おばあさんは、あの時の狐だろうと思い、子狐を育てることにしました。
この子狐は不思議な力を持っていて、おばあさんが尋ねると、天気を当てたり、人の将来を占ったりすることができるので、村人に感謝されました。
このように、地域の人々に崇敬(すうけい)を受けたこの神社は、大正時代に現在の春日部中学校の近くに移されました。
特派員レポート
「田植えの季節」
市民記者…山本(やまもと)特派員
5月の中旬アヤメが咲き始める頃になると、あちらこちらで田植えが始まります。ウイング・ハット春日部にほど近い田んぼでも、田植えが行われていました。作業をされていたのは新型コロナウイルスによる感染症がまだ終息していない時期でしたが、農家の人のお話では昨年とほぼ同じ時期にできているということでした。また、稲の品種はミルキークイーンで、モチモチとした食感と冷めても硬くなりにくいお米であることも教えていただきました。
整然と植えられた苗は、8月に花を咲かせ、9月初旬に収穫の時期を迎えます。


更新日:2021年12月13日