2020年8月号16面
災害時の避難に関するお知らせ
問い合わせ/防災対策課(内線:2344)
水害時の車中泊避難者用に一時滞在場所を開放します(一部施設有料)
新型コロナ禍において、避難所などでの3密を回避するため、車での避難、いわゆる車中泊避難が注目されています。
市では、大規模な水害が発生もしくは発生する恐れがある際に、市内大型商業施設などの協力を受け、施設駐車場を車中泊避難者専用の一時滞在場所として開放します。なお、開放される施設は、調整が整い次第、市WEBや市公式ツイッターでお知らせします。必ず、確認してから避難してください。
協力施設一覧(50音順) | 住所 |
---|---|
イオンモール春日部 | 春日部市下柳420-1 |
ウエルガーデンエミナース春日部 | 春日部市内牧3701-1 |
スーパービバホーム 春日部店 | 春日部市下柳769-1 |
ララガーデン春日部 | 春日部市南1-1-1 |
- 水害発生時、施設周辺の被害状況により、開放できない場合があります
- 施設の状況により、必ずしも全てのスペースを利用できるわけではありません
- 有料駐車場の施設の場合、避難の際に発生する駐車料金は個人負担となります
- 駐車場および施設内のルールに沿って使用してください。事故やトラブル(天災、車両・人身事故、盗難など)による損害は、避難者の自己責任となります
- 営業時間外には、原則、トイレは使用できません
- 本協力は水害時のみを想定しています。地震やその他の災害の場合は、市が指定する避難所あるいは避難場所へ避難してください
車中泊避難の考え方と留意事項
避難の優先順位
1.自宅での垂直避難
自宅が安全な場合は在宅での避難(水害の場合は垂直避難)
2.親戚や知人宅への避難
自宅が危険な場合は、親戚、知人宅への避難
3.車中泊避難
在宅避難が困難で車がある人は、車中泊避難
4.避難所への避難
避難場所や避難所への避難
注意事項
- 1.自宅での垂直避難、2.親戚や知人の避難は、避難する場合が安全な場合に限る
- 自宅以外に避難する場合は、非常時持ち出し品や必要な物資を持参してください
車中泊避難のメリット
- 避難所内で懸念される「3密」を回避できる
- より多くの非常時持ち出し品を運び出せる
- 避難時のプライバシーが確保できる
自宅や会社の浸水リスクを知っていますか 「浸水ナビ」で調べられます
洪水時の被害を最小限にするためには、市民の皆さん一人一人が、水害による被害のリスクを認識することが何より重要です。
国土交通省の「地点別浸水シミュレーション検索システム(通称:浸水ナビ)」を活用すると、具体的に自宅や会社などの浸水状況を確認することができます。
堤防が決壊(破堤)した場合、「何時間で浸水が始まるのか」「何日で水が引くのか」などをイメージすることができますので、ぜひ、適切な避難方法の検討に役立ててください。

「浸水ナビ」で分かること
- 想定破堤点…自宅や会社が浸水するのは、「どの河川の、どの地点が決壊したときか」が分かります
- 浸水想定…河川が決壊した場合、指定した場所が「何分後に、どのくらい浸水するか」がアニメーションやグラフで視覚的に分かります
- 河川の水位情報…浸水ナビは、現在の河川の水位が分かるWEB(国土交通省「川の防災情報」)へもリンクしています。大雨の際、どの水位観測所の情報を見ておけばよいか、事前に確認しておきましょう
操作手順や適切な避難方法について不明な点がありましたら、防災対策課へお問い合わせください。
車中泊の留意事項
車中泊が長時間になる場合は、エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)や熱中症の発症、トイレの確保などに注意が必要です。
エコノミークラス症候群の予防策
- 水分を十分に摂取する
- 適度な運動とマッサージ(特にふくらはぎ)を心掛ける(血流を良くする弾性ストッキングなどの着用も有効です)
- 睡眠時など、体を真っすぐにできるようなスペースを作る
トイレの確保
車中泊避難での避難先として、大型商業施設の立体駐車場や、安全な避難場所などが想定されます。トイレが設置されていない場合や、水害の影響で使用できない場合に備え、携帯型簡易トイレなどを持参してください。
避難所における新型コロナ対策 災害時における避難所用簡易間仕切りシステムなどの優先提供
市では、避難所での間仕切りシステムの優先的な提供を確保するため、令和2年7月3日に世界的建築家の坂 茂(ばん しげる)さんが代表理事を務める「NPO法人 ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク」と、「災害時における避難所用簡易間仕切りシステム等の供給に関する協定」を締結しました。間仕切りシステムとは、長さ2メートルの紙管を梁(はり)と柱に用い、カーテン状の布で仕切る間仕切りで、避難者のプライバシー保護など、避難所生活の改善が期待されます。また、飛沫(ひまつ)拡散防止に役立つ2メートルの高さが確保され、3密(密閉・密集・密接)の回避にもつながるため、新型コロナウイルスなどの感染症予防にも効果的です。
なお、現在、市で備蓄している間仕切りシステムは、主に新型コロナウイルス感染症が疑われる人や体調不良者用のスペースで、優先的に使用する予定です。


更新日:2021年12月14日