2020年11月号2面・3面
みんなで実践 ごみ減量

問い合わせ/リサイクル推進課(内線:7735)
今年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、自宅にいる時間が増え、飲食店からのテイクアウトを利用するなど、家庭での食事機会も増えています。この時期に食品ロスなどの知識を深め、ごみを減量するために自分ができることを知り、少しずつ実践して「循環型社会」へ転換していきましょう。
食品ロスを知ろう
本来は食べられるのに捨てられている食品のことを「食品ロス」といいます。食品ロスは、食品の製造や流通の過程で生じる規格外品や売れ残り、飲食店での食べ残しなど事業活動を伴うものと、家庭内での食べ残し、買い過ぎや賞味期限(消費期限)切れによる廃棄など、さまざまな場面で発生しており、日本では年間612万トンの食品ロスが発生していると推計されています。612万トンといえば、「東京スカイツリー」に使用されている鉄骨の総重量は約3万6千トンなので、およそ170本分の重さになります。こう考えると、私たちは想像しがたい量の食料を捨てているのです。
市での食品ロスの発生量
市の家庭から出る可燃ごみの総排出量は、平成30年度で年間約44,788トンで、そのうち食料廃棄物は約20,307トンと、半分近くを占めています。また、食料廃棄物のうち、まだ食べられるのに捨てられた未利用食品は、年間約3,188トンと推計されています。
未利用食品 約3,188トン
市民1人当たりに換算すると、毎日にぎり寿司2貫分(約38グラム)の食べ物を捨てていることになります。
あなたは何タイプ 診断・チェックで減らそう、あなたのおうちの食品ロス
あなたの普段の行動から食品ロスのタイプを簡単診断。買い物の前に、捨てる前に、料理をする前に、日々の暮らしの中で、あなた向けのチェックリストを役立ててみましょう。
参考:食品ロス削減ヒント集「食品と家計のもったいないを減らそう!」(岡山県発行)
チェック項目
- 冷蔵庫の中身が分からないまま買い物をしてしまう
- 特売をしているとついつい不要な物も買ってしまう
- 冷蔵庫の中にはいつも物がたくさん詰め込まれ捨てることが多い
- 野菜の茎、葉、皮はできるだけ料理にし残りはコンポスト(堆肥を作る容器)に入れる
- 冷蔵庫の隅でひからびた野菜を発見したことがある
- 賞味期限が少しでも過ぎた食品は食べないことが多い
- 一つの材料から複数のメニューを作ることができない
- 料理を作り過ぎて余ることが多い
診断結果(あなたは完璧です)
食品ロス削減の取り組みが十分意識できています。このまま続けていきましょう。
該当者
チェック項目の1を「いいえ」、2を「はい」と回答した人
診断結果(いるものだけを見極めて。「買いすぎ」タイプ)
買い物に行く前に実践チェック
- 冷蔵庫の中を確認、把握しましたか
- 買う物リストを作りましたか
- 空腹状態ではありませんか
該当者
- チェック項目の1、2、3を「はい」と回答した人
- チェック項目の1、4、6を「いいえ」と回答し、5を「はい」回答した人
- チェック項目の1、4、5、6、8を「いいえ」と回答し、7を「はい」と回答した人
- チェック項目の1、4、5、6、7を「いいえ」と回答した人
診断結果(全部捨てないで。「捨てすぎ」タイプ)
食材を捨ててしまう前の実践チェック
- 賞味期限が過ぎているからといって全て捨てていませんか(賞味期限はおいしく食べられる期限)
- 食べられる部分を捨てていませんか
- コンポストを活用していますか
該当者
- チェック項目の1、2、6を「はい」と回答し、3を「いいえ」と回答した人
- チェック項目の1、5、6を「はい」と回答し、2を「いいえ」回答した人
- チェック項目の1、4を「いいえ」と回答し、5、6を「はい」回答した人
- チェック項目の1、4、5、7を「いいえ」と回答し、6を「はい」と回答した人
- チェック項目の1、4、5、8を「いいえ」と回答し、6、7を「はい」と回答した人
診断結果(食べきれる量を把握して。「食べ残し」タイプ)
料理を作る前、注文前の実践チェック
- 作ろうとしている料理は食べきれる量ですか
- 残った料理は別の料理にリメイクできませんか
- 外食のとき、セットメニューなどの中に食べられないものが入っていたら注文時に抜いてもらうように伝えましたか
該当者
- チェック項目の1、4、5を「いいえ」と回答し、7、8を「はい」と回答した人
- チェック項目の1、7、8を「はい」と回答し、2、5を「いいえ」と回答した人
ごみを減らす。「3R(すりーあーる)」を再確認
私たちが毎日の生活の中で、ちょっとした心掛けをすることで、確実にごみを減らすことができます。限りある資源の使用を最小限にとどめ、できるだけごみを減らし、資源の有効活用を進めていく資源循環型社会を作り上げていくことが大切です。今こそ3Rを再確認し、実践してみませんか。
REDUCE(りでゅーす)(発生抑制)
ごみを生み出さないように、不要なものを買わない、もらわない
今日から実践
- 買い物にはマイバッグを持参する
- 食品類は計画的に購入し、使い切る
- 生ごみの水切りをしっかり行うなど
市の3R活動への取り組み
春日部市社会福祉協議会では、缶詰やレトルト食品などの食料品の寄贈を受け付けています。皆さんの家庭で使い切れない未使用食品がありましたら、ぜひご協力ください。受け入れ条件などの詳細は、同協議会(電話:048-762-1081)へお問い合わせください。
REUSE(りゆーす)(再使用)
まだ使えるものは、捨てないで、何度も繰り返して使う
今日から実践
- まだ使えるものは、リサイクルショップなどへ
- 洗剤などは詰め替え用を購入し、ボトルは再使用
- 家電製品などは修理して使えなくなるまで使うなど
市の3R活動への取り組み
心身障害者通所支援施設「リサイクルショップ」では、家庭で不要になった家具や食器類などでまだまだ使用できる物品を無償で受け入れています。受け入れ条件などの詳細は、同施設(電話:048-752-7467)へお問い合わせください。
RECYCLE(りさいくる)(再生利用)
捨てるときは、きちんと分別して、資源として生まれ変わりやすいようにする
今日から実践
- 新聞紙や段ボールなどは、市の収集以外にも地域の資源回収も利用する
- 雑紙(ざつがみ)など、リサイクルできるものとごみで出すものを正しく分別する
- トイレットペーパーなどは、古紙再生商品を使うなど
市の3R活動への取り組み
市が平成30年度に行ったごみの組成調査では、可燃ごみの中に紙類と紙製容器包装が約27パーセント混入していました。他にもびん、缶、ペットボトルなどリサイクルできるものが混入していました。改めてゴミニケーションカレンダーを参考に、ごみと資源物を分別してリサイクルを推進しましょう。
REDUCE4コマ漫画 水切りは地球と収集作業員さんを救う

- 生ごみの約80パーセントは水分です。生ごみの水はよくしぼりましょう。むいた野菜の皮はぬらさないで捨てましょう
- 水切り前と後では約6パーセントの水分が削減できます
- 水分が多いごみを収集するとごみ収集の時に水分が飛び散ってしまいます
- 飛び散った汚水が収集作業員さんにかかってしまいます。くさい、不衛生。さらに、集積所も道路も汚れて掃除が大変です
市職員も取り組んでいます
市では、「プラスチック・スマート宣言」を公表し、使い捨てプラスチック製品の使用を控えることや、買い物時にレジ袋・割り箸などを受け取らない「マイバッグアクション」「マイ箸アクション」やペットボトルごみを削減するための「マイボトルアクション」など3M(すりーえむ)アクションを実践しています。

Sustainable Development Goals
SDGs(えすでぃーじーず)は持続可能な社会の実現に向けた世界共通の目標です。
市の取り組みとSDGsとのつながりを示すため、特集記事に関連するアイコンを添えています。
- 2 飢餓をゼロに
- 12 つくる責任つかう責任
- 14 海の豊かさを守ろう
更新日:2021年12月15日