新指定文化財の紹介
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令和7年4月17日に、「馬場遺跡出土旧石器時代石器群(ばばいせきしゅつどきゅうせっきじだいせっきぐん)」が春日部市有形文化財(考古資料)に、他1件が春日部市有形文化財(彫刻)に指定されました。
馬場遺跡出土旧石器時代石器群
員数
119点
所在地
春日部市粕壁東三丁目2番15号
所有者
春日部市
概要
本資料は、平成15年度の範囲確認調査、及び平成29、30年度の発掘調査に伴い、馬場遺跡から出土した石器群で、総数119点を数えます。出土した層位から、後期旧石器時代初頭の約3万4千年前に位置付けられ、これは埼玉県に人類が初めて到来した時期にあたります。石器に用いられた石材は、流紋岩(りゅうもんがん)、ガラス質黒色安山岩、黒耀石等、計8種類と多様で、黒耀石は産地分析の結果、栃木県高原山(たかはらやま)の産出であることが判明しています。大宮台地の該期遺跡と同様に、関東周縁からの石材供給を窺い知ることができる、一括性の高い石器群であるとともに、埼玉県下でも希少な後期旧石器時代初頭の石器群で、県下における下総台地の該期遺跡の指標となる貴重な文化財です。
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更新日:2025年04月23日