夢を叶える小屋と畑の秘密基地 KIKI'sVILLAGE(キキズビレッジ)小屋主 TAKAYO(たかよ)さん

更新日:2023年12月25日

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幼稚園教諭を経て、タスマニアでパンとケーキづくりを学んだ後に帰国し、パン教室を開講。自分がやりたいことで教室を開いた経験から、2017年に実家の敷地内に小屋を建てレンタルスペースをスタート。シェアキッチン運営や畑作りを通して「人、もの、想い」をつなぐTAKAYOさん。

TAKAYOさんが、まちのプレイヤー(まちを想い、より良いまちとなるよう日々活動している人)としてパワフルに活動されている理由や、その先にある未来について語っていただきました。

始まりは、オーストラリアでのワーキングホリデー

KIKISTANDの前で手を挙げるTAKAYOさん

24歳の時に1年間ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在をしていたTAKAYOさん。

ラウンド(オーストラリアを一周すること)しながら、様々なことを経験していく中で、タスマニアにファームステイができる場所があることを知り、山の整備、薪割りやコンポストを通して『循環する』こと、『自然との調和』を学んだそうです。

「ファームステイ先の母にパンやケーキ作りを学び、帰国したら飲食をやりたいと思うようになりました」

夢を叶える秘密基地『KIKI’s VILLAGE』のはじまり

オーストラリアから帰国後、15~16店舗の飲食店で働き、自宅で午前中のみパン教室を開講。その会場として小屋を建てました。当時のお客様の多くはものづくりをされている方でした。

ものづくりをされている方々の技術を伝達できる場所づくりとして、レンタル小屋『KIKI BASE(キキベース)』を始めました。

夢を叶える小さなレンタル小屋として口コミで広がっていき、心地よい空間で夢を形にするスペースとして使用されています。

レンタル小屋「KIKIBASE」の外観

レンタル小屋「KIKIBASE」の外観

取材中のTAKAYOさん

コロナ禍中に、化学肥料や農薬に頼らない土づくりで、自然と共生しながら続けられる農業をしたいという思いから、レンタルファーム『KIKI FARM(キキファーム)』を始めました。

ファームを使用する人には、「化学肥料や農薬に頼らない土づくり」、「コンパニオンプランツ(注釈1)」や「エディブルフラワー(注釈2)」などの、種から自然の恵みを育てる畑づくりをしてほしいという想いを伝え、共感してくれる人が農園を使用してくれるようになったそうです。

「未病が増えているのは食べ物が原因とも言われています。食べ物の改善をしたいというところから飲食を始め、伝え続けています」

「伝える」のではなく、「伝わる」には自分はどうしたらよいかを考えながら日々やっているそうです。

(注釈1)異なる種類を一緒に栽培することで良い影響をもたらす作物の組み合わせのこと。

(注釈2)食べることができる花のこと。

KIKIFARMで採れたフルーツ

レンタルファーム「KIKIFARM」で育った農作物

KIKIFARMで採れたフルーツ

飲食のお店をやりたいけど一人ではできないな…と考えていたところ、地域で捨てられてしまうモノを地域で生まれ変わらせる「地捨地産」をテーマにし、シェアキッチン『KIKI STAND(キキスタンド)』を始めました。

常設のお店と日割りのお店がシフト制で組まれており、現在は20店舗のお店が稼働しています。

販売をしているテイクアウト専門店の出店者は日替わりで変わります。

 

「KIKI BASE」「KIKI FARM」「KIKI STAND」この3つを総称し、「KIKI’s VILLAGE」と呼んでいます。

出店者の「蕎麦小鍛冶」さん

取材日の出店者は「蕎麦小鍛冶」さん

販売されているお菓子

販売されているお菓子

今後の展望

「この敷地が盛り上がれば、春日部も盛り上がるかなと思っています。

リメイク・リサイクル・アップサイクル・シェアキッチンなどに興味がある人に『やりたいことを叶える場所』の存在を発信し、夢がある人が集まるような場所になれば良いなと思っています」

KIKISTANDの外観写真

お店の外にはこたつも(冬限定)

KIKISTANDの前で販売されているリサイクル商品

リサイクル品の販売も行っています

また、TAKAYOさんの活動は気候変動への取り組みとして始めたことでもあるそうです。

「今を生きる子どもたちは、気候変動による災害で亡くなる可能性が高いと言われています。気候変動を止める最後の世代が今ここで生きている大人たち。私が頑張って一人でやるより、みんなで頑張った方が効率が良いと思っています。

ここの小屋を建てるときも、廃材を使ったり、捨てるはずのものを使用したりと、SDGsの取り組みにも力を入れています」

春日部を一緒に盛り上げたいと思っている方へ一言メッセージ

取材中のTAKAYOさん

最後に春日部を一緒に盛り上げたいと思っている方にメッセージをいただきました。

「これからも春日部の端から愛を叫んでいきたいです!私にできることは少ないので、全てのことに対してサポートしていくことが私の仕事だと思っています。夢を夢のままで終わらせないために、行動を促すサポートをし、地域で一歩踏み出したい方のために奔走します。

一つ一つのお仕事は点だと思っていて、点が線となり仲間が増えていき、お互いが助け合っていけるようになると良いなと思います」

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