春日部の特産品や街の情報などを全国に発信!春日部市観光協会 日留田 佳弘さん

更新日:2026年09月17日

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春日部駅東口に所在する、春日部情報発信館『ぷらっとかすかべ』。春日部の魅力を国内外に発信するプラットホームとして市内の観光情報、市の特産品などの情報を発信しています。同館に勤務する春日部市観光協会職員の日留田 佳弘さん(29歳)を訪ね、観光の仕事を志した理由や日々どのような思いで来館者と向き合っているのかなど伺いました。

ぷらっとかすかべの入り口前で微笑む日留田さん。水色の半袖Yシャツに黒色のスラックスを着て、緑色のネックストラップで観光協会の名札を下げている。

春日部情報発信館『ぷらっとかすかべ』の前で、笑顔を浮かべる日留田佳弘さん

海外のひとり旅で受け取った温かさを、春日部を訪れる人たちに返したい

日留田さんは、2025年8月に春日部市観光協会に入社。前職はパソコンのリサイクル業(分解作業)で、観光業とは縁遠い分野からの転身でした。しかし、人と関わる仕事への憧れは持ち続けていたそうです。

観光業への転身のきっかけは、ワーキングホリデー制度を使える最後のチャンスと考え、同年の4月まで滞在していたニュージーランドで一人旅をしたことでした。

「南島から北島へ縦断する旅の中で、各地の観光案内所でお世話になり、私の心の拠り所となっていました。特に印象に残っているのは、南極に近いダニーデンという街です。地元の方が地図を使いながら、ホットスポットやグルメ、バスの乗り換え方法に至るまで親切に教えてくださいました」

道案内という枠を超え、「自分の旅そのものを支えてもらっている」と感じたこの体験が、観光という仕事への関心の原点となり、「帰国したら、今度は自分が地元、春日部に来る人を迎える側になりたい」と考えたそうです。

就職の経緯も印象的です。求人が出ていたわけではなく、自ら観光協会に飛び込みで訪問。局長が不在だったため、対応してくれた職員に履歴書を手渡しました。その熱い思いが伝わり、約6週間後に採用の連絡を受けました。

ぷらっとかすかべの施設内で、身振り手振りを交え、お話しをする日留田さんの様子。

イキイキとした表情で、仕事のやりがいについて語る日留田さん

次の目的地に楽しみを持ってもらうため、+α(プラスアルファ)の情報を提供

現在の業務の中心は、来館者の接客と窓口対応。
「窓口業務には決まったマニュアルがあるわけではないので、どう説明すればわかりやすく伝わるか、次の目的地に楽しみを持って行ってもらえるかを、自分なりに考えながら+αの情報を案内しています。入社してから春日部市の成り立ちなど歴史も学びました。まだまだ勉強中です」

来館者のうち6割以上が海外からの訪問者で、特に中国、韓国、タイなどアジア圏、ヨーロッパではスペインからの来館が目立つといいます。訪れる人の最大の理由は、『クレヨンしんちゃん』の人気。海外での知名度は高く、作品のゆかりの地として春日部を知って訪れる人が多いそう。

「平屋の三角屋根の家並みやママチャリ(自転車)が走る風景など、日本人にとっては何気ない生活の一コマに、海外のお客様が強く感動される場面が多いです。また、特撮番組の撮影で使われた首都圏外郭放水路も人気です」

ぷらっとかすかべの店舗内に設置されている『クレヨンしんちゃん』の野原しんのすけくんとひまわりちゃんのモニュメントの写真。しんのすけくんは、作中に登場する「サトーココノカドー」の半被を着ている。

館内ではしんちゃんとひまわりが来館者をお出迎えしてくれる

夏まつりなどの運営や、市内外のイベントで特産品をPRすることも大切な役目

一方で業務は観光案内だけにとどまりません。
「市民の方が立ち寄られて、パンフレットやポスターを見ていかれたり、時には携帯ショップの場所を尋ねられたり、春日部市商業協同組合のふじちゃんカードについての問い合わせなどもあります」

また、『春日部夏まつり』など観光協会が実行委員会を務めるイベントの手配や市内外のイベントに特産品を持って出向き、PRを行うことも業務の一つ。

「商品をきっかけに春日部の魅力を知っていただける、その瞬間が嬉しいです」

ぷらっとかすかべの施設内にある特産品の紹介を行うガラスケースの写真。押絵羽子板や凧、『クレヨンしんちゃん』の焼き印が入った桐箱や桐のまな板が入れられている。

特産品やかすかべフードセレクションの販売も行なっている

来館者の喜びの笑顔や、誰かの役に立てていることにやりがいを感じる

来館者との印象的な出来事について、入社して間もない頃のエピソードを話してくれました。
ある日の午前中、同館は休館日であったが、東アジアから来たという男性に案内したところ、その約5時間後、同じ男性が再び来館。「ありがとうを直接伝えたかった。一緒に写真を撮りたい」と話しかけてくれたそうです。

「まだ案内も未熟な時期だったので、自分が役に立てたことが嬉しく、この仕事に対するやりがいを感じました。今でも大切な思い出です。また、来館された方が、展示されているキャラクターたちを見て『わぁ、可愛い!』と笑顔で嬉しい感情を最大限に表現してくださるので、そういった姿を見るとこちらも嬉しくなりますし、エネルギーをいただいているような気持ちになります」

日留田さんが施設内の展示ボードを用いて青色のシャツを着たお客様を案内している様子。

展示されているボードで市内を案内している様子

春日部の一番の魅力は、住む人たちが作る、落ち着いた街の雰囲気

観光資源やグルメも魅力の一つとしながら、日留田さんが春日部市の魅力として一番に挙げるのは「落ち着いた雰囲気」。

「街並みもそうですが、その雰囲気を作り、支えているのは、ここに住む人たちの力だと思います」
自身も春日部で暮らしており、「人混みが激しくなく、見晴らしがいい。散歩をしていて、ふとした風景に安心感を覚えます」と話します。

また、春日部市は子育て世代からの人気も高く、レジデンシャルパークSHOWA(庄和総合公園)など、身近に程よく自然があり、こどもをのびのびと育てることができる環境面の評価をよく耳にするそうです。

「観光目的だけでなく、春日部への移住を検討しているという方から相談を受けることもあります。詳しい手続きは市役所のご案内になりますが、その前段階として、居住者としての率直な印象や、暮らしのイメージをお伝えするようにしています。少しでも『住みやすそうだな』と感じていただけたら嬉しいですね」

一人ひとりの来館者と向き合い、出会いのお手伝いを長く続けていきたい

駅の高架化や旧市役所跡地の活用、市の「まちの案内人」である『クレヨンしんちゃん』のキャラクターがデザインされたマンホールふたの設置など、春日部は今、人の流れも含め、大きく変化する過渡期にあります。日留田さんはその変化を楽しみにしつつ、こう話します。

「春日部を訪れるきっかけが『クレヨンしんちゃん』でも、そこからもう一歩、まだ知られていない春日部の魅力を発見して帰っていただきたいと思っています。来館される方一人ひとりに向き合いながら、そうした出会いのお手伝いを長く続けていきたいです」

ぷらっとかすかべ施設内のパンフレットラック。春日部市のPR冊子や各種イベントのリーフレットなどが配架されている。

最新のイベント情報などもキャッチできる

春日部を一緒に盛り上げたいと思っている方へ一言メッセージ

販売しているかすかべフードセレクションや麦わら帽子の前で座り、インタビューに答えている日留田さんの様子。

メッセージを寄せる日留田さん

最後に春日部を一緒に盛り上げたいと思っている方へメッセージをいただきました。

「春日部で起業された方、観光協会の私たち、学生さん、かすかべ+1サポーターの方など、それぞれ立場は違いますが、『春日部を盛り上げたい!』という熱量のある方は多くいます。その思いや考え方をシェアし、それぞれができる範囲のことを少しずつ積み重ねていくことが大切だと思っています。一緒に頑張っていきましょう」

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