フジの豆知識

更新日:2024年03月04日

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紫色の満開の藤の写真、満開の藤棚を下のふじ通りから撮影した写真、白い満開の藤の花の写真

フジの育成サイクル

フジの1年間の育成サイクルは、成長期と休眠期の二つに分けられます。
一般の樹木は平均気温が5度以上になると活動し始め、平均気温5度以下になると停止するといわれています。フジも同様で、次年の花芽ができる条件が整ってくるのは6月中旬~7月とされ、短期間でめしべの段階に至ります。そしてこの段階のまま休眠期に入って越冬し、3月以降に再び発育して4月~5月に開花します。

ふじ通りの藤棚 花後の予定管理スケジュール

ふじ通りの藤棚は、毎年きれいな花を咲かせるために、花後の管理を一定のスケジュールで行っています。但し、街路樹として植栽されているため、庭などに植栽されているフジの管理に適さない場合もあります。

  • 5月中旬…花がら摘み(栄養分の確保)
  • 5月下旬…軽剪定(せんてい)
  • 7月下旬…夏期剪定(日光が当たるように剪定し、来年の花芽を作る)
  • 9月下旬…秋期剪定
  • 11月上旬…軽剪定
  • 12~1月…施肥(せひ)(肥料を与える)
  • 12~2月…冬季剪定(樹木の整形・誘引・結束)

メンテナンスの様子は、ふじ通りの藤棚メンテナンス情報をご覧ください。

冊子「フジを楽しむためのワンポイント」

ふじ通りの紹介、管理方法のコツなどをまとめた冊子を公開しています。

よくある質問

質問1.フジの花がなかなか咲きません。どうしたらいいのでしょうか

花をつける場所を知り、良い環境を整えることが大切です。

フジの花芽は、前年の春から秋に作られます。
花芽ができる場所は、前年に咲いた花房の根元にできるもの(短花枝)と、前年の夏に伸びたつるにできるものの2種類があります。
また、花をきれいに咲かせる環境づくりとしては、「風通しがよく、葉によく日が当たること」が最も大切です。
剪定(せんてい)のタイミングなど管理の詳細は、ふじ通りの藤棚1年間の手入れの流れを参考にしてください。

質問2.おすすめの肥料はありますか

「ふじ通り」では、普通化成肥料や窒素成分が低く、リン酸成分の高いものなどを使用しています。

市では、通常、N8、P8、K8などの普通化成肥料を使用していますが、木の様子を見ながら、N3、P10、K10のような窒素成分が低く、リン酸成分の高い肥料も併せて使用しています。
12月~1月の冬季には、成木1株当たり化成肥料100グラム~300グラムの寒肥を施しています。苦土石灰を少量加えるのも効果的です。

質問3.どの時期の剪定(せんてい)が一番大切ですか

5月中旬の花が散ったころの「花がら摘み」を兼ねた剪定と、冬季の大規模な剪定が最も大切です。

花の終了後、できるだけ早い時期に摘果(豆摘み)を行います。これをいつまでも放置しておくと結実し、木の体力を消耗させてしまうため、来年のつぼみができにくくなってしまいます。
また、冬季の剪定では基本的な枝の整形を伴うもので、混み合った枝や病気になってしまった枝、伸びすぎた枝、そして上に向かって伸びている枝などを整理します。新芽を大切に育てるための重要な作業です。

質問4.どのような病気がありますか

代表的な病気に「こぶ病」があります。

こぶ病はフジの幹や根元にゴツゴツした感じのこぶが生じてくるもので、放置しておくとだんだんと大きくなり、他の場所にも感染してしまいます。
予防としてはオキシボルドーなど銅製剤の散布が有効ですが、できてしまったらすぐにその部分を深く切り取り、クロロマイセチンなど抗生物質軟こうを丁寧に塗布することで感染の広がりを防げます。

質問5.ふじ通りにはどのような種類のフジがありますか

全部で7種類のフジが楽しめます。

フジには大きく「フロリバンダ(フジ)」という花房の長い品種と、「ブラキボトリス(ヤマフジ)」という花房の短い品種の2種類があります。
ふじ通りでは、フロリバンダ種は4種類、ブラキボトリス種は3種植栽されています。
詳細はふじ通りをご覧ください。

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