気道異物の除去

更新日:2024年02月16日

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気道異物による窒息とは、例えば食事中に食べ物が気道に詰まるなどして息ができなくなった状態です。いったん発生すると死に至ることも少なくありません。そばにいる人が適切に対処すれば助けることができます。

反応(意識)がある場合

  1. 苦しそうにしている人に「のどが詰まったんですか」と尋ねます。声が出せず、うなずくようであれば窒息と判断してください
  2. そばにいる人に119番通報するよう頼んでください
  3. 苦しそうにしている人に咳をするように促してください。自然に異物が排出されることもあります

上記の方法と合わせ、以下の方法で異物の除去を試みます。

腹部突き上げ法

1.傷病者の後ろにから抱えるように腕を回します。
片手で握りこぶしを作り、へそより上で、みぞおちの十分下方に当てます。

握りこぶしをみぞおち付近に押し当てている写真

2.反対の手で、握りこぶしを包み込むように握ります。

両手で抱えるようにみぞおちのあたりを押さえている写真

3.すばやく手前(自分側)の上方に向かって圧迫するように突き上げます。

窒息している演技をしている人を両手でみぞおち付近を抱え自分側に引き上げている様子の写真
  • 1歳未満の乳児と妊娠している人には腹部突き上げ法を行ってはいけません。下の背部叩打法を行ってください
  • 腹部突き上げ法を行った場合は、腹部の内臓を痛めている可能性がありますので、実施したことを到着した救急隊に伝えてください。また、119番通報前に異物が取れた場合にも、医師の診断を受けてください

背部叩打 (はいぶこうだ)法

1.背中をたたきやすいように傷病者を寝かせ、救助者は傷病者の横に回ります。

フローリングに横向きに倒れている人の写真

2.手の付け根で肩甲骨の真ん中を力強く何度も連続してたたいてください。

マットに横向きに寝かされて背中を叩かれる男性の写真

乳児に対する気道異物の除去法

1.片腕の上に腹ばいにさせて、手のひらで、乳児の顔を支えながら、頭部が低くなるような姿勢にします

赤ちゃんの人形の頭部をを下にして支えている男性の写真

2.もう一方の手の付け根で背中の真ん中を力強く数回連続してたたきます。
異物が除去できるまで、または反応が無くなるまで継続します。

頭を下に支えられて背中を叩かれる赤ちゃんの人形の写真

反応(意識)がない場合

反応がない場合、あるいは最初は反応があって応急手当を行っている際にぐったりして反応がなくなった場合には、直ちに119番通報とAED(自動体外式除細動器)の手配を行い、心肺蘇生法を手順通りに行ってください。

この記事に関するお問い合わせ先

警防課 救急救助担当
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ファックス:048-738-3200

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