橋上駅化では問題は解決できません

更新日:2021年12月11日

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春日部駅付近の現状と課題

駅付近には、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)と東武野田線(アーバンパークライン)を合わせて10カ所の踏切があります

  • 10カ所の踏切のうち、3カ所が開かずの踏切、1カ所が自動車ボトルネック踏切です
  • 駅付近で車椅子、ベビーカーが通行可能なのは、大踏切(伊勢崎線第124号踏切)1カ所のみです
  • 都市計画道路武里内牧線(野田線87号踏切)は、自動車の交通量が多いため道路が渋滞しています

用語の定義

  • 開かずの踏切…最長踏切遮断時間が1時間当たり40分以上の踏切
  • 自動車ボトルネック踏切…1日の踏切自動車交通遮断量が5万以上の踏切(踏切自動車交通遮断量=自動車交通量×踏切遮断時間)

国土交通省「踏切交通安全カルテ」より

駅周辺の中心市街地は、鉄道による分断がまちづくりの支障となっています

人や自転車による東西の往来が鉄道で物理的に制限されているため、東西一体となったにぎわいの創出に限界があります。

橋上駅化では問題の解決はできません

次の問題が解決されないにもかかわらず、橋上駅化の市負担額は、鉄道高架事業とほぼ同等です。

  1. 通路における通行が駅部のみの歩行者などに限られてしまう
  2. 東西市街地全体の一体的なまちづくりを進めることが困難で、中心市街地全体の円滑で自由な回遊が実現しない
  3. 踏切が残るため、踏み切りによる交通渋滞や交通事故の解消が図れない
  4. 老朽化した駅施設がそのまま残され、ホームの幅が現在と変わらず、そこに昇り降りする階段も狭いままである
  5. 一度橋上駅化すると、その後に鉄道を高架化することが難しい

これらの理由から、市では橋上駅化は考えていません。

連続立体交差事業の効果

鉄道の高架化によって、中心市街地の一体化と活性化を図ることができます。人にとっても車にとっても、快適性と安全性が向上する、本市にとって最適な事業です。
連続立体交差事業は、都市交通の円滑化や利便性の向上ばかりでなく、都市の活性化や発展の面でも大変有効であり、本市にとって必要不可欠な事業です。

道路交通面の効果

  • 交通渋滞が解消され、交通が円滑化します
  • 踏切事故が無くなり、道路と鉄道の安全性が向上します
  • 車椅子やベビーカーなども、安心・安全に移動ができるようになります
  • 踏切遮断によって発生する車の排出ガス(CO2)量の削減など、環境面への改善効果も期待できます

イメージ図の解説

  • 踏切渋滞の解消…県道さいたま春日部線が練馬区中村橋駅:中杉通りのように踏切を解消
  • 安全で自由な往来の実現…春日部駅東口・西口が北谷駅の東西自由通路のように往来できます

まちづくりの面の効果

  • 鉄道によるまちの東西の分断が解消され、駅周辺の一体化を図ることができます
  • 新たに生み出される高架下の空間を活用することができます
  • 関連道路の整備を行うことで、地域の生活環境や利便性が向上します
  • 春日部駅が市の玄関口にふさわしい顔として生まれ変わります

イメージ図の解説

  • まちの求心力の向上…春日部駅西口が越谷駅のように整備
  • にぎわいの創出…春日部駅西口駅前広場が博多駅のように整備

鉄道利用面の効果

  • 駅改札周りが広くなり、鉄道利用者の利便性が向上します
  • ホームが広くなることで、電車の乗り降りにゆとりができます
  • 改札からホームまでの所要時間が全般的に短くなります

イメージ図の解説

  • 上下移動負担の軽減…改札とホームの往来が「上って降りる」から「上るだけ」「降りるだけ」へ
  • ゆとりのある駅空間の創出…春日部駅のホームや通路が越谷駅にのようにゆとりある広さへ

この記事に関するお問い合わせ先

鉄道高架推進課 鉄道高架推進担当
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