春日部市の花・木・鳥(平成19年2月21日指定)

更新日:2024年03月04日

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春日部市の花「フジ」

紫色をした満開のフジの写真と、フジの花の白黒のイラストが並んでいるイメージ

フジ(藤)とは

マメ科フジ属のツル性の落葉低木。春に淡紫色または白色の花を房状に咲かせる。また、日本原産のフジとヤマフジ、中国原産のシナフジの3種は、花房が長く、色があでやかで香りもよいことから園芸植物として広く愛好されている。

フジは、日本最古の文献「古事記(こじき)」や歌集「万葉集(まんようしゅう)」にも登場することからも分かるとおり、古くから人々に愛されてきました。市内にある、牛島のフジは、樹齢(じゅれい)1,200年以上ともいわれ、明治時代には花房(はなぶさ)が3メートルもあり、東京近郊の名所として知られており、昭和30年8月には国の特別天然記念物に指定されました。また、平成元年には新日本名木百選にも選ばれています。
また、春日部郵便局から春日部地方庁舎間の車道を挟んで左右の歩道上に約1.1キロメートルの藤棚が昭和55年に整備され、「ふじ通り」として親しまれています。毎年「春日部藤まつり」の頃には、200本を越えるフジが花房のすだれを作り、市民の皆さんをお待ちしています。

春日部市の木「キリ」

薄紫色の花が咲いているキリの木の写真と、キリの木の枝に花が咲いている白黒のイラストが並んでいるイメージ

キリ(桐)とは

ゴマノハグサ科キリ属の落葉広葉樹。高さは10メートルほどで、初夏に淡い紫色の花を付ける。キリ材は、日本の樹木の中で最も軽い。木目が美しく、狂いが少ないため、たんすなどに使われる。
キリは、市の特産品である桐たんす、桐箱、押絵羽子板などの材料として用いられています。桐たんすや桐箱などの桐工芸品は、江戸幕府三代将軍 徳川 家光(とくがわいえみつ)による日光東照宮造営に携わった大工が、日光街道の宿場町であった粕壁宿で伝え、江戸時代中ごろから後半にかけて広まっていったといわれています。また、押絵羽子板は、戦時中浅草の職人たちが、桐工芸品の伝統がある春日部に疎開してきたことにはじまります。伝統工芸品の材料として用いられてきた、市の木「キリ」については、南栄町中央児童公園、大沼第4公園、牛島公園などで見ることができます。ぜひご覧になってください。

春日部市の鳥「ユリカモメ」

白い体をしたユリカモメがたくさん集まっている写真と、水面にある木の切り株に止まっているユリカモメの白黒のイラストが並んでいるイメージ

ユリカモメとは

チドリ目カモメ科の冬鳥。全長は40センチメートルほどで、足とくちばしは赤色。頭部は夏場は茶色で、冬場は白く、羽はグレー。目の後ろに黒い斑点があるのが特徴。
ユリカモメは、平安時代の代表的な物語である「伊勢物語」に歌われた、都鳥(みやこどり)です。京の貴族
在原 業平(ありわらのなりひら)は、遠く都を離れ東国(とうごく)を旅しているときに、隅田川(現在の古隅田川)に遊ぶ都鳥を見て、ふるさとの京の都を懐かしみ、歌を詠(よ)みました。春日部八幡神社参道の「都鳥の碑」は、この故事(こじ)を記念して建てられたものです。また、ユリカモメは冬になると市内の中心を流れる古利根川にえさを求めて多く飛来し、その愛らしい姿で市民の皆さんに親しまれています。冬場は、午前中に古利根公園橋の欄干(らんかん)に止まって、日光浴を楽しんでいる姿をよく見かけることができます。皆さんもぜひご覧ください。

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