慢性閉塞性肺疾患(COPD)
慢性閉塞性肺疾患とは
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、タバコ煙を主な原因とする有害物質を長期に吸うことで徐々に呼吸機能が低下していく肺の疾患です。そのため、「肺の生活習慣病」ともいわれています。
軽症のうちは自覚症状に乏しく、かぜによる症状と誤解されることも多いです。肺の機能が気づかないうちに徐々に低下していき、肺の機能が悪くなって息をするのがつらくなったり、進行するとからだの酸素が足りなくなる病気です。
2019年のWHO(世界保健機関)の調査では、COPDは死因の第3位となっており、COPDの有病率や死亡率は世界的に高いレベルにあることがわかります。一方で、令和5年度において本市ではCOPDを知っている人の割合がわずか21.3%と、認知度が低い状況です。(令和5年度 市民生活習慣実態調査)

タバコはCOPDの主な原因となります。
COPDの症状は?
初期は無症状でゆっくりと進行し、咳や痰、息切れ(軽い動作でも)といった症状を自覚したころには、病気がかなり進行していることが多いです。
また、COPDになると様々な他の病気の危険も出てきます。
喘息、肺がん、肺炎などの肺に生じる病気、
さらには、心筋梗塞や心不全、骨粗鬆症、うつ病、糖尿病、貧血、フレイル、サルコペニア、メタボリックシンドロームなど、全身に影響を及ぼす可能性も出てくるので、注意が必要です。
COPDの予防・重症化予防
COPDの予防や重症化予防には、禁煙がなにより大切です。禁煙や専門家による治療につながるよう、早めの受診を検討しましょう。
また、少しでも「自分はCOPDかもしれない」と気になったり、心配な点がありましたら、以下の質問票(COPD-Q)にぜひチェックしてみてください。
5つの質問に答えることで、COPDの可能性を自己採点することができます。
COPD スクリーニングのための質問票(COPD-Q) (PDFファイル: 452.8KB)
更新日:2025年08月27日