認知症イベント「認知症を知ろう~認知症とともに暮らせるまちへ~」を開催しました

更新日:2025年03月24日

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2040年(令和22年)には65歳以上の高齢者の約7人に1人が認知症であると推計されており(厚生労働省研究班)、認知症は誰にでも起こりうる身近な病気です。

  • 自分や家族が認知症になったらどうすれば良いの?
  • 認知症はどのような症状があるの?
  • 認知症の方に寄り添うにはどうすれば良いの?
  • 認知症でも地域で活躍できるの?

このような認知症に関する様々な不安や疑問について、参加者の皆様と一緒に学び、考える場として、認知症イベント「認知症を知ろう~認知症とともに暮らせるまちへ~」を開催しました。

認知症に関する専門職、当事者の方、ボランティアの方など多くの方にご協力いただき、認知症イベントを開催することができました。

当日は約73名の方にご参加いただき、トークイベントや各ワークショップへの参加を通して、認知症への理解を深めていただきました。

日時

令和6年9月25日(木曜日)午後1時30分から午後3時30分

会場

春日部市役所コミュニティ棟1階 ひだまりホール

内容

トークイベント

第1部「認知症への理解と“共に生きる”ために大切なこと」

出演:認知症疾患医療センター武里病院 堀 央貴(ほり ひろき)氏

介護老人保健施設春日部認知症保健福祉センター 西田 朋史(にしだ ともふみ)氏

トークイベント第1部は、認知症の分野を専門にしている専門職のお2人に認知症についての知識から、認知症の方と接する時の大切なことなどをお話ししていただきました。

参加者からは、「いかに自分が認知症という枠にとらわれれていたかに気づくきっかけとなりました。」や「認知症の方の行動だけをみるのではなく、おかれている環境や気持ちに寄り添うということの大切を学ぶことができた。」などのお声をいただきました。

第2部「認知症になっても自分らしく生きる」

出演:三村 博寄(みむら ひろき) 様(埼玉県オレンジ大使)、三村 富士子(みむら ふじこ)様

トークイベント第2部は、認知症の当事者の方にお話いただきました。

三村様は、バンドに所属したり、埼玉県オレンジ大使として認知症サポーター養成講座や講演会に登壇してお話しをしたり、若年性認知症の方や介護されているご家族の方が集まれるハルカフェのマスターをするなど、認知症になった後も人とのつながりを大切にされています。

認知症の症状も個性のひとつであるということや、認知症にかかわらず皆と一緒に楽しい時間を過ごしているというメッセージは大変印象的でした。

トークイベント中の会場内の様子

多くの方にトークイベントに参加していただきました

認知症の当事者によるトークイベントの様子の写真

参加者は、他人事ではなく自分事として、集中してお話を聞いていました

トークイベント出演者の集合写真

トークイベント出演者の集合写真です。

ワークショップブース

市民ボランティアの皆さんのご協力によるワークショップを開催しました。

メッセージカードづくり

チームオレンジのチアフリーによるブースです。

チアフリーのメンバーは、メンバーが独自で作成したお揃いのオレンジのTシャツを着てイベントを盛り上げてくださいました。

参加者は皆、心を込めて装飾したカードにあたたかいメッセージを添えて、自分だけのメッセージカードを作成しました。

メッセージカードの飾りには、認知症サポーターキャラバンの「ロバ隊長」がいます。

チームオレンジチアフリーによるメッセージカード作りブースの活動の様子

参加者は、思いをこめながらメッセージカードを作成していました

チームオレンジチアフリーの今までの活動内で参加者と作成した作品

チームオレンジチアフリーが日々の活動の中で参加者と共に作成した作品です。

チアフリーのオレンジカフェでの活動写真を掲載したボード

チームオレンジチアフリーのオレンジカフェでの活動の様子を写真を通して紹介しています

チームオレンジについては、次の市公式ホームページをご参照ください。

チームオレンジ

折り紙体験

ボランティアの方の明るく元気な声に誘われて、折り紙体験ブースへも参加者が大勢きてくださいました。

折り紙の細かい指使いや作成中のコミュニケーションは脳の活性にも効果的です。

折り紙で作成した小物入れや飾りは、色鮮やかで会場の雰囲気も明るくなりました。

折り紙体験ブースでボランティアの方に折り紙の折り方を教えてもらっている参加者

参加者の方は、ボランティアの方から優しく教えてもらいながら、折り紙を折っていました

参加者へのプレゼントとして、ボランティアの方が折り紙で作成したお花の飾りです

参加者へのプレゼントとして、ボランティアの方が折り紙で作成したお花の飾りです

ストラップづくり

認知症サポーターキャラバンのマスコットキャラクター「ロバ隊長」のストラップを作成しました。

認知症イベント後は、ストラップをバッグやポーチに付けてお出かけすることで、認知症の普及啓発につなげることができます。

認知症サポーターキャラバンのマスコットキャラクターであるロバ隊長のストラップ作りの様子

認知症サポーターキャラバンのマスコットである「ロバ隊長」のストラップは、フエルトを使用し、糸で編みながら作成しています。

認知症のキャラバンであるロバ隊長のストラップを皆で作成している様子

参加者とボランティアの方、皆で楽しくお話をしながら、わきあいあいとストラップを作成しました。

ケアマフ展示ブース

ケアマフはカラフルにデザインされた筒状のニットのハンドメイドの小物です。筒の両サイドから手を入れて温めたり、筒の中に編み込まれたアクセサリーを自由に触ることで様々な刺激を得るために作られています。

不安や孤独を感じたとき、心身に緊張があるとき、ケアマフの毛糸に触れることで、心が穏やかになり、またケアマフの飾りを見て昔を思い出したりすることができます。

ケアマフ作成写真

ボランティアの皆さんの手で一つ一つ心を込めて作られています。

ケアマフ写真

鮮やかな毛糸で丈夫に編み込まれています。かわいい飾りを「にぎにぎ」するとほっとします。

当日は、ケアマフを実際に手に取り、編み手から編む際の思いや編み方のルールなどを直接お話しいただきました。

安心安全に使用できるように毛糸の種類や編み方、洗濯の仕方などのルールがあり、写真だけではわからないケアマフの魅力に参加者も関心を寄せていました。

 

この記事に関するお問い合わせ先

介護保険課 地域支援担当
所在地:〒344-8577 春日部市中央七丁目2番地1
電話(直通):048-736-1119
ファックス:048-733-0220
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