夫婦二人三脚で営むイタリアン肉バル「54BAL(ゴシバル)」五嶌弘太郎さん・真理さん
国の特別天然記念物に指定された樹齢千二百余年の「牛島の藤」(藤花園)で知られる藤の牛島エリア。2025年4月、藤の牛島駅前にオープンした『54BAL(ゴシバル)』は五嶌弘太郎さん、真理さんご夫婦が営むイタリアン肉バルです。明るく、気さくな人柄が印象的なお二人に、春日部で開業したきっかけや今後の展望などを伺いました。
お店の前で微笑む五嶌弘太郎さん、真理さん
子育てが一段落したことをきっかけに、春日部で念願の独立開業
パティシエを目指し、ホテルで勤務していた弘太郎さんは、仕事の研修で同じくパティシエだった真理さんと出会い、結婚。双方の職場や実家へ通う利便性から、春日部市に居を構えました。
その後、弘太郎さんも真理さんも料理人に転向し、イタリアンを中心にダイニングバーやレストランなどで勤務。料理人として腕を磨く一方で、弘太郎さんの心に浮かぶようになったのが“自分のお店を持ちたい”という強い思いでした。
真理さん「春日部に住みはじめた当初、知り合いはほぼいませんでした。それでも、こどもを通じて少しずつパパ友・ママ友ができ、気づけば地域の中に居場所が生まれていました。また、市内のカフェに勤めていた際、イベントに参加したり、お手伝いしたりする中で、他の飲食店さんや作家さんとつながり、応援してくれる人たちに巡り会うことができました。次第に“春日部で自分たちのお店をやる”というイメージが、少しずつ現実味を帯びていったのです」
そして、子育てが一段落したことをきっかけに独立開業を決意。
弘太郎さん「物件は2年近くかけ、春日部を中心にせんげん台周辺まで幅広く検討しました。その中でここを選んだ決め手は、駅から近く、住まいからも近いこと。また、夫婦二人だけで営む店なので、無理のない形で続けられる店舗の広さを重視しました。内装工事の段階から地域の方や近隣店舗の方が声をかけてくれたり、たくさんの人の温かさに支えられてオープンすることができました」
コンセプトはイタリアン×肉料理。 ワニをはじめとした希少肉など、ここでしか味わえない一皿も
飼っていた愛犬のパグをロゴマークとした看板が目を引く外観。中に入るとグレーを基調としたインダストリアル風のおしゃれな空間。4名様掛けのテーブルが3卓、カウンター席が8席あり、お一人様からグループまで気軽に利用しやすいのが特徴です。
カウンター席があり、お一人様でも気軽に立ち寄ることができる
フロアには犬の足跡も描かれ、小さいお客様が喜ぶ姿も
料理のコンセプトはイタリアン×肉料理。
弘太郎さん「イタリアンをベースに、シンプルでありながら素材の良さを引き出す料理を軸にしています。近隣の農家さんの野菜も使い、その季節ならではの魅力を一皿に込めたいと考えています。メニューは3ヶ月周期で変わるものが多く、何度お越しいただいても新しい発見があるように工夫しています」
都内での経験を生かし、ワニやカンガルー、ジビエ肉など地域の市場ではなかなか手に入らない希少な食材を取り入れるなど、ここでしか味わえないメニューを楽しみに訪れる人も多いそう。
また、元パティシエだけに、藤の牛島にちなんだ看板デザート「藤の牛島シェイク」などデザートメニューも種類豊富。
真理さん「女性のお客様も多いので、味はもちろん見た目にもこだわっています」
弘太郎さん「お酒は当初、ワインを中心に据える予定でしたが、実際に営業を始めてみるとビールやウイスキーを楽しまれるお客様も多く、現在は幅広いラインナップを用意しています。大切にしているのは、その日の気分で気軽に選べること。肩肘張らずに楽しめる店でありたいという思いがあります」
同店で提供している料理やお酒の一例
「藤の牛島シェイク」はブルーベリーとヨーグルトでさっぱりとした味わい
お店を通して生まれた、 人との温かなつながりに感謝
ランチタイムには近隣に住む方がふらりと立ち寄り、夜には家族連れやご年配の方、女性同士のお客様がゆっくり食事を楽しむ姿が見られます。
弘太郎さん「開業からもうすぐ1年を迎えますが、ランチで来てくださった方がメニューを見て夜にも足を運んでくれたり、その逆もあったりと日常の中で自然に使ってもらえる店になりつつあることを感じています。また、以前勤めていたお店に来てくれていたお客様が来店してくださることもあり、とても嬉しく感じています」
夫婦二人だけの経営ゆえに苦労を感じることもあるが、それが吹き飛ぶぐらいのやりがいや喜びも大きいと話します。
真理さん「当店の“推し活”をしてくれる小学生がいるのです!自作のキーホルダーを作ってくれたり、友達同士でランチを食べに来てくれます。本当に可愛くて。でも、何より親御さんが、ここならこどもを預けても大丈夫、こどもを連れて来ても安心と思っていただけるという気持ちがありがたい。成長していくお子さんたちが顔を見せてくれたり、家族ぐるみで利用してもらえたりすることは、店を続ける大きな励みになっています」
弘太郎さん「この店が地域の人にとって気軽に立ち寄れる“心の拠りどころ”のような存在になれたら嬉しいです」
小学生のお客様が作ってくれたキーホルダー
いつかイベントを立ち上げる側になり、 近隣店舗と地域を盛り上げたい
お二人に、叶えてみたいことや今後の展望をお聞きしました。
真理さん「常連のお客様から『2店舗目も考えているの?』と言っていただけるのですが、私たちはこの店を大切に守り抜いていけたらと思っています」
弘太郎さん「2025年は『春日部夏まつり』や『春日部商工まつり』などのイベントに参加させていただきました。いつか自分でイベントを立ち上げる側にもなってみたいです。また、藤の牛島エリアにはジャンルの違う店が集まっているので、お客様を共有して地域を盛り上げていきたいと考えています。藤の牛島駅までわざわざ足を運びたくなるような名物メニューや名産品を仲間と作っていけたらいいですね」
真理さん「藤の牛島エリア全店舗を巡るスタンプラリーとかも!」
弘太郎さん「できたら面白そうですね。まだ誰にもお話ししていませんが(笑)」
店内の黒板には藤の牛島エリアや近隣エリアの店舗紹介も
春日部で開業や起業を考えている方へメッセージ
笑顔でお話しする弘太郎さん、真理さん
春日部で開業したことで、家族と過ごす時間が増え、同じ方向を向いて日々を重ねられていることに大きな充実感を覚えているというお二人。最後に春日部で開業や起業を考えている方にメッセージをいただきました。
真理さん「開業を考えたとき、私たちも多くの不安を抱えていました。このお店をオープンする以前にも、何度か“自分のお店を持ちたい”という思いを伝えられていましたが、その度に安定した会社勤めと比べ、収入や将来への不安、リスクばかりが頭に浮かび、なかなか一歩を踏み出せなかったのが正直なところです」
弘太郎さん「春日部市が主催する『創業塾』に参加することで経営の基礎や実務について学ぶことができ、不安を一つずつ解消することができました。また、時間をかけて物件を探し、人と出会い、準備を重ねる中で、助けてくれる人は必ずいると感じるようになり、とても心強かったです」
真理さん「やってみたらどうにかなる!の精神で、完璧でなくても、迷いながらでも地域の中に身を置き、一歩ずつ進んでいくことが大切だと思います。春日部は人と人との距離が近く、挑戦を受け入れてくれる街だと思います」
弘太郎さん「開業や起業を考えている方には、ぜひ春日部で自分らしい一歩を踏み出してください!」
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更新日:2026年03月05日