10月1日 「いのちの根っこ」を子どもたちとかみしめました
令和7年10月1日、市制施行20周年を記念して、市内小・中・義務教育学校と公立保育所で春日部にゆかりのある食材を使ったお祝い給食が提供されました。献立の「赤米ごはん」に使われた赤米は、多面的機能支払交付金を活用する赤沼農水里環理組合、豊野小学校、藤塚小学校が連携して田植え・稲刈り体験を実施しており、当日は組合員3人が豊野小学校の子どもたちと一緒に給食を食べました。
多面的機能支払交付金…農業・農村の有する多面的機能(洪水や土砂崩れなどの防止、環境保全、美しい風景の形成など)の維持・発揮を図るための地域の共同活動を支援しています
思いを知って、食べる
給食を食べる前に、小・中・義務教育学校ではタブレット端末を使用して赤沼農水里環理組合の筒野さんからのメッセージ動画を視聴。動画の中で「稲の『い』は『いのちのい』、稲の『ね』は『根っこのね』。稲って『いのちの根っこ』という意味を先祖の人は持たせてくれたんですね。だから大切にしてきたんです。『いのちの根っこ』、稲をみんなでかみしめて味わいましょう」などの話があり、農家の方の思いを知ってから食べることにつながりました。
田植え体験をした5年生と一緒に給食を味わいました




みんなと一緒に広げたい「赤米作り」


赤米作りを始めた背景や思いなどを筒野さんに伺いました。
考えるよりやってみる
「赤沼の獅子舞の280年祭をどうするかという話になったときに、赤沼の『赤』と、日本のお米のルーツといわれる(地名と同じく『赤』が付く)赤米を植えてみようとなり植えたのが始まりです。考えるよりやってみようと、地元のみんなと一緒に取り組みました。通常は神社から出さない獅子舞に赤米の田んぼの上で舞ってもらったら、生きていくために米を作るということと、祭りで人と人の間をまつる(つなぐ)という、獅子舞の本来の意味を感じることができたのです。住む所があって、食べるものがあって、仲間がいたら生きていける。300年の獅子舞があることが自信になる。自分がお世話になって大人になったので、今度はそれを若者に返したいという思いで続けています」
自分自身でやる価値を付ける
「田植え体験を始めた当時こどもだった人が大人になり、赤米を使ったビールやお菓子を里帰りの土産として買って帰るというような循環が生まれてきたことで自分が動く意味が見えるようになりました。赤米のこれからについては、ビールに使う二条麦で特産品の麦わら帽子を作ることや、麦芽カスを畑に戻してふかふかの土にすること、正月飾り作りを高齢者の仕事にすることなどを考えています」
ここ赤沼にいる・集まる価値を肌で感じて
「直近だと10月19日に獅子舞があるのでぜひ来てください。皆さんと一緒に赤米作りを広げていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします」
守り、継いでいく赤沼の人たちに会いに行ってみませんか


赤沼の獅子舞は年2回行われ、収穫感謝の神楽が舞われます。赤沼農水里環理組合は、農村文化の伝承を通じたコミュニティの強化として、赤沼の獅子舞にも携わっています。
- とき 令和7年10月19日(日曜日) 奉納舞 午後1時~
- ところ 赤沼神社(春日部市赤沼770)
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更新日:2025年10月09日